フランス語での別れ際の挨拶は、”Au revoir オゥ ホゥヴァア”が一般的。
実はもっとよく使う言葉もあり、特に子供たちの間では別の言葉を使っているんですよね!
そして”Au revoir”と言う前に、場面ごとによく使う表現もあるんですよ!
今回はさよならの挨拶を含め別れ際に使うフレーズを、私のエピソードと共にご紹介しますね。
そして、もう一つの有名なセリフ「Adieu アデュー」。
意味は“永遠の別れ”の時に使う挨拶ですが、知っておかないと危険!
これについてもお伝えしますね。
それでは一緒に見て行きましょう!
基本のさようならのフランス語のフレ-ズ
「さようなら」と、その場を去る時のフレーズです。
日本語のように種類が多くないので、覚えるのも簡単!
Au revoir
オゥ ホゥヴァア (続けて早く言うと、オゥヴァアにも聞こえます)
「さようなら」
一般的な挨拶で、一番よく使う別れの言葉でしょう。
(会話での例)
Bon allez, on y va. Au revoir!
ボン アレ、 オ ニ ヴァ. オゥ ホゥヴァア!
「よし、じゃあ行くか(と、連れに向かって言う)。さよなら!」
この様に行動を起こす為に言う、弾みの言葉を発してから、さようならと挨拶する人が多いです。
そうしないと、永遠に話し続けて動かないからかもしれません(笑)
Ciao チャオ
元はイタリア語ですが、フランスでも本当によく使いますが、「こんにちは」というよりも、特に別れ言葉として使われます。
老いも若きも使う言葉の一つですが、「チャオ」という音が可愛いですよね。
Salut サリュ
会った時にいう『こんにちは』代わりの「やあ!」(関西でいう『まいど』みたいな挨拶)。
もしくは別れ際の「じゃあね」というような軽い感じの挨拶です。
これは大人でも友達同士で使っています。
別れ際にも、出会った時の挨拶にも、両方使われる便利な言葉です。
私の息子は、彼の友達にすれ違った時に、「Salut!(やあ),Salut!(じゃあね)」と、走り去りながら告げてました。
この様な場合、普通は一回言うだけで十分ですけどね(笑)。
Adieu ア デゥ
ア デゥ
「永遠にさようなら」
※長い期間の別れや、二度と会わない場面にて。
現在は会話中では殆ど使っていません。
ですので、仮に友達に“Adieu”なんて言われたら、「え~!私、何か嫌われるような事した!?」
決別の言葉だと受け取ってしまうので、言わないでくださいね。
ですが、南仏(Sud-Ouest)では、Salutと同じ表現として使われるそうです!
これにはびっくりしましたが、所変われば表現も変わるものですね。
それと、文章で使われることもあります。
例えば”Si la fièvre vient à redoubler, adieu le malade.”という文章がありました。
意味は「もし熱が強くなれば、病気とおさらば出来る」というように、詩的な表現として使われる場合があります。
日本のブランドに”Adieu”が付く名の「ADIEU TRISTESSE アデュートリステス」がありますよね。
“tristesse”は「悲しみ、悲しい、辛い出来事」という意味なので、日本語に訳すと”悲しみとの永遠のさようなら”。
HPを見ると、悲しみを忘れさせるような素敵なフレンチシックのお洋服の数々がありますね。
ちなみに「conges payes」は”有給休暇”という意味ですが、この名にびっくりしました!
疲れている人への別れ際の言葉
働き過ぎ、病気などお疲れの方々へ掛けるフレーズです。
フランス人は日本人より疲れやすいのか、疲れていると言って励まし合ってます。
甘っちょろい!と思う時も多いですけど。
お大事にね
・風邪を引いていたり、怪我をした人に向かって言う場合。
Soigniez-vous bien. / Soigne-toi bien.←友人関係の場合
ソワニエ ヴ ビアン./ ソワニュ トワ ビアン
「お大事にしてくださいね」
ちょっと休んだ方がいいよ
・ 明らかにお疲れの様子の場合。
On dirait que tu es très fatigué. Repose-toi un peu.
オン ディレ ク チュ エ ファティゲ. フポス トワ アン プ
「とても疲れているようね、ちょっとお休みなさい」
息子が2歳ぐらいの頃、疲れ果てていた私に、息子を数日預かりに来てくれた義両親が言ってくれた言葉です。
・医者に行った時。
Reposez vous bien.
フポセ ブ ビアン
「よく休んでください」
インフルエンザで一般医に掛った時に、正にこのセリフを言われました。
別れ際に励ます言葉
試験の前や、リフォ-ム前、一日子守りする時(笑)などにも励ましてくれます。
がんばってね
話し相手が色々苦労が絶えない時、大変な騒動の中にいる時の、別れ際の言葉。
友人:Si tu as besoin moi, n’hésites pas à m’appeler hein, d’accord ?
シ チュ ア ブゾワン モア、ネ ジトゥ パ ア マプレ アン、 ダッコ-?
「もし、私が必要な時は遠慮しないで連絡して、わかった?」
Bon, ben…bon courage, ciao!
ボン バァン…ボン クハ—ジュ チャオ.
「それじゃ、まあ、がんばって。じゃあね」
貴方:Merci,c’est très gentil. Allez bises ciao!
メ(ル)シィ、セ ジョンティ. アレ ビズ チャオ!
「親切にホントありがとうね、じゃあね」
私は毎度、こんな感じで友人や息子のママさん達に声を掛けてもらっています。
招いた客人へ帰り際に言う言葉
玄関先で別れの言葉を掛ける時のフレーズです。
この言葉が出てくるまで、またダラダラ話する時多いんですが。
気をつけて帰ってね
貴方:Merci, on s’est bien amusés.
メ(ル)シィ、オン セ ビアン ナミュゼ.
「ありがと、とっても楽しかった」
友人:Moi aussi, c’était bien.
「私も」
貴方:Allez, rentre bien (Rentrez bien).
アレ、ホントゥ ビアン (ホントレ ビアン)
「気をつけて帰ってね」
Merci, t’inquiète!
メ(ル)シィ、タンキエトゥ!
「ありがとう、心配しないで大丈夫!」
※参考文献:passion-aquitaine.fr wiktionary.org
最後にフランス語で言う、さよならの挨拶のまとめ
「さようなら」の言葉は『Au revoir オゥ ホゥヴァア』と覚えて頂いてOKです。
どれか一つ覚えるとすれば、これ!
ですが、「Salutサリュ」や「Ciaoチャオ」と言うことも多いので、こう言われたら「別れの挨拶を言ってくれたんだな」とお見知りおき下さい。
「Adieu アデュー」は決別を意味するので、使わない方が無難ですので基本、別れの挨拶は「Au revoir」でいいでしょう。
南仏を訪れた時にだけ、お使いくださいね!
最初は私もボキャブラリー不足がゆえに、”Au revoir”としか知らなくて、これしか言えませんでした(恥)
ですが段々と色々な場面に直面し、実際にフランス人達の会話を聞いて、次第に学んでいったんですよね。
相手を思う気持ちを考えると、時代にその場面にマッチした別れの挨拶が出てくると思います。
あなたもフランスにいらしたら、是非使ってみてください
!
さわやかな笑顔と共に、素敵な別れの言葉を発してみてくださいね。
コメント
サリュは上司と使っても大丈夫です。個人的に一番便利な別れ挨拶ですよ。
はじめまして、トマ先生
コメントありがとうございます。
そうですね、サリュは上司に言ってもいい言葉ですよね。
別れ際にも出会い頭にも便利な言葉だと思います。