時々聞く「ボナペティ」と言う言葉をご存知ですか?
以前TBSテレビのキムタク主演のドラマ「グランメゾン」で、この言葉を知った方も多いと思います。
なんとなく発音から、英語ではない言語っぽいですよね。
- フランス語、それともイタリア語なの?
- どんな時に使うの?
- つづりはどう書くの?
- 「ボナペティ」言われた時の返事は?
そんな疑問に、毎日「ボナペティ!」と言っている私が詳しくお答えします。
実は、ある一場面でしか使われないと思われがちなこの言葉ですが、実際フランスで暮らしてみると、色々な場面で使っているんですよ。
旅行前には知って頂きたい言葉なので、是非ご一読を!
では、これから一緒に見ていきましょう。 On y va! オニヴァ!(Here we go!)
ボナペティとはどういう意味?フランス語?イタリア語?
ボナペティとは日本語で訳すと「召し上がれ」という意味です。
Katy Perryの楽曲にこのタイトルの曲がありますが、実はフランス語なんですよ!
つづりは「Bon appétit」と書きますが、このフランス語の「Bon appétit」に込められた真意は、実は以下の意味があります。
訳すると「よい食事、楽しい食事をすることを望む」という気付いの言葉です。
これは食事を振る舞う側が食べる人に「Bon appétit」と、声を掛ける言葉であり、日本語の「いただきます」とは意味が違うんですよね。
じゃあ「いただきます」ってフランス語で、なんと言うの?
実はフランス語に日本語と同じ「いただきます」という意味の言葉はないんです!!
そう、日本語の「いただきます」に該当するフランス語はないので、私も最初はかなり戸惑いました。
ですが「Bon appétit ボナペティ」と言われた時の返す言葉がフランスにはあるのです。
では次に、その返事の言葉をご紹介しますね。言われっぱなしでは、ちょっと不親切なので必ず返事してください!!
ボナペティ!と言われた時の返事は?
例えばレストランで、注文した料理を持ってきてくれた店員さんに「Bon appétit ボナペティ=召し上がれ」と言われた時は、こう言ってください。
Merci メルシー:ありがとう!これだけでOKです。ですが、なにも言わないでスルーは、礼儀に欠けている感じがするので、必ずお礼の「Merci メルシー」は言ってください!
そして、食べ終わった後に、食器を下げてくれる店員さんやレジの店員さんに、以下のフレーズを言えば完璧です!
フランス語の「ごちそうさまでした」の意味に値する言葉です。
セテ (トレ) ボン
・C’était delicileux. 「大変美味しかったです」
セテ デリッシュウ
・J’ai bien mangé. 「よく食べました」
ジェ ビアン モンジェ※「C’était très bon.」も「C’était delicileux.」も意味は同じです。
すごく美味しかった時に、どちらかを使ってくださいね。
これらは、フランスの「ごちそうさまでした」の意味に値する言葉なんですよ!
あ、もし美味しくなかったら「Merci, au revoir メルシー オウ ホヴァ ありがとう、さよなら」だけでいいです。
では次に、どんな時に自分に向かって言われるか?を具体的にご紹介しますね。
どんな時にボナペティと言ったり、言われるの?
まずは「ボナペティ」と言われる時は?
①一般的にはテ-ブルに着い食べる直前に、一番多く言われます。
②自分が食べている最中です。そう、すで食べはじめてる状況でも言われるんですよ!
③自分が「ボナペティ」と言う時です。
実は自分が料理を支給していなくても、別の場面で言う時が結構あるんですよ!
では場面ごと、詳しくご紹介しますね。
お昼前の挨拶として
お昼前とは午後12時前ですが、一種の昼前の挨拶として言うこともあります。
具体的に言えば、午後12時前に誰かと別れる時に毎日、お昼前の学校前で言ってます。
分かりやすいように、私が実際に体験したその時の状況をお話しますと…
フランスの小学校は、昼食を食べに家に帰ってもいいんですよね、私は毎日12時前に学校に迎えに行くんですが、息子が校門から出てくるまで、他の父兄の方と立ち話をしています。
いつも孫を迎えに来たおじいさん達と、毎日話をするんですが、校門から出てきた息子が私の近くに来たら、別れの挨拶としておじいさん達へに「ボナペティ!」と別れています。
そう、昼食前の立ち去り際に「ボナペティ」と言うのです。目の前に食事がなくても、この言葉を使う時もあります。
この時の意味は「召し上がれ」ではなく、どちらかと言うと直訳のような『良い食欲を=たくさん食べてね!』みたいな感じ。
例えばこう言われた時の返事も「Merciメルシー=ありがとう」でOKです!
もしくは声を掛けて下さった方も、これから昼食を食べると予測する場合は「Mercivous aussi!メルシー ヴォウシイ=ありがとう、あなたもね!」と相手に気遣う言葉を返してみて下さいね。
この様に、ランチ前の挨拶化としています。
子供たちの間では「ボナペティ」を短くして「ボナップ (Bon ap’ もしくは Bon app’)」と言ってます。
実はフランスでは、色々な時間によって以下の様な挨拶をするんですよ。
- 朝にはBonne journée ボンジョルネ 「よい一日をお過ごしください」
- 午後にはBon après-midi ボナポミディ「よい午後をお過ごしください」
- 夜にはBonne soirée ボンソワレ「良い夜をお過ごしください」
- 同様に、昼前に「Bon appétit ボナペティ」と皆言っています!
これはフランスに来て、その場の状況から体験してわかったことでしたが、お昼前の別れの言葉として使えば、うれしい心使いだと思いませんか?
次は自分が言う時について、ご紹介しますね。どんな時に「ボナペティ」と言うのでしょうか?
誰かが食べている時に挨拶として
実は、知らない人にも「ボナペティ」と言う時もあるんですよ。
ちょっと分かりにくいので、私が遭遇した場面で説明しますね。
そのブースの品物を見ながら私は店主に「Bon Appétit ボナペティ!」
すると、店主が「Merci!メルシー」
私は若者に「Bon Appétit ボナペティ!」
すると、若者が「Merci!メルシー」
後から部屋に入った私は仲間に「Bon Appétit ボナペティ!」
すると、仲間が「Merci!メルシー」
こんな感じで、自分の知っている人はもちろんですが、見知らぬ人にも自分とごく近い距離であれば「Bon Appétit ボナペティ!」と声を掛ける時があります。
あ、でもこれは声を掛けなくてはいけない!!ってことありません!
なんとなく、目があったり、隣の席の人が食べ始めようとしていたり…そんな時にこちらから「Bon Appétit ボナペティ!」と声掛けます。
相手から「感じイイナ!」と思われるぐらいの言葉なので、言わなくても構いませんよ。
ですが、そこから色々会話が始まるかもしれません!
最後にボナペティ!についてのまとめ
ボナペティ!についてフランス在住の私が、日頃遭遇する使う場面など色々ご紹介しました。
まとめますと、こんな言葉です。
- ボナペティは「Bon’ appétit」と書くフランス語です。
- 意味は「召し上がれ」という意味で使うのが一般的ですが、昼前の挨拶としても使うことも多いです。
- 昼前の挨拶としての意味は「よい昼食を!」という心使いの意味で、声を掛け合っています。
実は食べる前でも、すでに食べている状態にでも言うことが出来る言葉。
ですから、レストランの隣の席の人にも、気軽に声を掛けてみてくださいね!
ボナペティ!は優しい心使いの言葉でした!
フランス語の挨拶一覧!とっさの時でも困らない便利なフレーズまとめに戻る
コメント