フランス語の発音は難しい。口を鍛える効果的な方法を教えます!

フランス語の発音って難しいですよね、なかなかフランス人のようにいきません。

どこから音を出しているか、わからない音もあります。

一人で本に付いてたCD聞いても、動画見ても、ちっとも上達しない感ありませんか?

そこで、私が見つけた発音の練習方法をご紹介します。

それでは見ていきましょう!!

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どうしたら、正しい発音が出来るようになるの?

結論から言いますと、フランス語のネイティブに自分の発音を聞いてもらい、正しい発音に訂正してもらうことです。

これが一番早く上達する方法です。

身近にフランス人がいないのよ…と仰るあなた。

わかります、日本でフランス人に出くわす確率は少ないでしょう。

ですが発音上達させるには、出来るだけ必ずネイティブに付いて練習して頂きたいです

私もフランスに住んでいますが家庭教師を頼んで、2週間に一度教えてもらっていました。

「あなたの夫はフランス人でしょ?それなら彼に教えて貰えばいいじゃない!」とお思いでしょう。

ですが、そうは問屋は卸しません。

なぜなら、フランス人なら全員正しいフランス語を解説してくれるか?というと、実はそうではないのですよ。

仕事から帰った疲れた状態で、下手なフランス語なんて聞きたくないし、ましてや懇切丁寧に説明なんて毎晩やってられない!

はっきりこう言われた訳ではありませんが、彼の言葉の端々からヒシヒシと感じたので、お金で解決しました。

逆もしかりで、私も通勤疲れの後、家でくつろぎたいのに、日本語の解説するのを想像すると、しんどいです。

フランス語のプロに頼む

思い切って、私もフランス語のプロの先生に約半年頼んでみました。

習って思ったことは、やはりプロは違います。

先生の長年の経験からか、解説がとてもわかりやすかったので悩んでいる時間が減りました

効率の悪い勉強法で、長年時間を無駄にした私から申しますと、ここは一つ、あなたにも是非先生に付いて教えて貰って頂きたいです。

多少お金を払ってでも、その方が時間短縮出来ますし、伸びが早いのでお勧めします。

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個人レッスンをお願いする先生の選び方

初心者の方は、なるべく日本語を話すフランス語の先生に頼んでください。

フランス語しか話せない先生とは、意思の疎通に時間が掛かってしまいます。

質問したくても出来ないし、先生の話す内容が理解出来なければお金が勿体ない!

私はこれで相当時間を無駄にしました…。

多少フランス語で意思の疎通が図れるようになれば、思い切ってフランス語しか話せない先生に付くのもいいでしょう。

でも、最初は理解出来ることを最優先にして下さいね。

本当は直接会ってレッスンを受けるのが、音がクリアに聞こえるので一番効果的。

もし田舎住まいで身近にフランス人が居ない場合は、スカイプでも良いと思います。

今回は、私が先生に習ったアドバイスと、家で一人で出来る効果的な発音の練習法をご紹介します。

私が実際に、試して良かった方法も、加えてお伝えいたしますね。

口と舌のエクササイズをする

発音の練習をする前に、口と舌の体操をします。

私はフランスに来て、数年経てから「フランス語の発音って日本語と違って、口と舌の中の動かす部分が違う!!」と、やっと気づきました。

日本語の発音法では、フランス語の正しい発音は出来ません。

かと言って、いきなりフランス語の口の動かし方をせよ、と言われても正直難しいです。

ですので、まずこの下の動画を見ながら、口の動かすトレ-ニングをしてみて下さい。

正しい発音かどうかはさて置き、とにかく聞いて真似して、口と舌を動かしてみましょう。

1.トレ-ニング 「ピアノ パニエ パニエ ピアノ」

0:58から始まる早口言葉のようなリズムで「Piano Panier Panier Piano=ピアノ パニエ パニエ ピアノ」と4回ほど真似して練習をしてください。

2.トレ-ニング 「君のお茶で、しつこい咳を直せた?」

1:06から別の文章を練習しますが、これはちょっと難しいのでしなくてもいいです。

ちなみにその文章とは「Ton thé t’a-t-il ôté ta toux tenace?=トン テ タ ティロテ タ トゥ トゥナス」。

この文章は、この様に区切って発音してみて下さい、区切ると発音しやすいですよ。

区切ってリズムに乗せて言うのがコツです!

Ton thé/ t’a-t-il ôté/ta toux tenace?

トン テ / タ ティロテ / タ トゥ トゥナス?

タン タ/ タ タ タ タン/ タ タ タ タン ←手を叩きながら、このリズムに乗ってください。

意訳ですが「君のお茶で、しつこい咳を直せた?」という感じです。

このフレ-ズ、実際に使う機会は、あまりなさそうですけどネ。

3.トレ-ニング 「ペンを咥えて発音練習」

1:22から始まる練習方法は、ペンを口で咥えて、トレ-ニング1と2のフレ-ズを言う事です。

ペンが落ちないように発音してくださいネ。

口の形を見る

発音する際、これが最も重要ポイントですよ~しっかり口の形を見て下さい!!

正しい口の形をしなければ、正しい発音になりません。

反対に言うと、正しい口の形さえすれば、正しい発音になります!


正しい口の形とは、今から解説する下の写真をご覧くださいね。

注意が必要な母音の口の形と、難しい「r」について説明します。


それぞれ似た様な音ですが、若干口の形を変化させることで、音が変わりますよ(実話)!

1.「e」の口の形

アクソン=アクセント符号のない「e」の場合です。

が、写真内の口の形のように、口をすぼめるとまで行きませんが、前歯が若干見えるぐらい開けて、口を丸くし「ウ」と発音します。

■「e」の含まれている単語と言えば、こんな単語がありますよ。

chemin, cerise, fenêtre, matelas, cheval, navire, etc..

口の形を意識して、是非発音してみて下さい!

2.「é」の口の形

次は、accent aigu アクソンテギュ付きの「é」の口の開け方はこうです。

横に口を開くというか、若干引っ張り気味で発音する「エ」です。

そう、横に開くか、縦に開くかで音が変わるのです!

私も最初はこの音の違いが分かりませんでしたが、単語の中にこの「é」が現れた時には、この口の形を定着させて、ひたすら発音するのです。

原始的な方法ですが、何度も「é,é,é,é,é,」と言うのが、一番早くて効果アリです。

■「é」の含まれている単語と言えば、こんな単語があります。

épée, vélo, bébé, clé, poupée, tétine, blé, café, numéro

3.「è」の口の形

accent graveアクソングラヴ付きの「è」です。

この上の写真の口の開き具合を見て下さい。

上の「é」より、少し縦に開いてませんか?上下の歯の間の黒い部分が、「é」よりやや大きいです。

こんな少しの違いで変わるの?と感じますよね、私も同じくそう思いましたが、この差で音が変わります。

ちなみに、この写真の右上のように、「è」「ê」も同じ形で発音します。

■「è」「ê」の含まれている単語と言えば、こんな単語があります。

chèvre, pièce, très, mère, après, fête, rivière, fièvre

※ちなみに、「ef」「er」「ec」「ep」「el」「es」「è」と同じ口の形で発音します。

下の写真をご覧ください。

■例えば、こんな単語があります。

avec, fer, respire, tunnel, lecture, reptile, escargot, chef

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4.「u」の口の形

「u」と「e」の違いは、ズバリ、口の開き方が大きいか小さいかです。

上の写真の「u」の口の形をご覧ください。

「e」では見えていた前歯が、この絵では見えていませんね?

「e」よりももっと口を縮めると、ちょっと籠ったような「ユ」に近い「ウ」になります。

この音がフランス語の「u」なんです!

■「u」の含む単語と言えば、これらなどがあります。

usine,tulipe,tortue,mur,cube,plume

最初「u」と「e」の違いが全然聞き取れず、発音も出来ませんでした。

そこで、この口の形に忠実に発音して、ネイティブに聞いてもらうと「そうそう!」とOKを貰いました。

自分は正しい発音をしたという自覚が無いままでしたけど、正しく出来ていました。

自分が自覚なくても、その正しいと言われた形を忘れずに、その通りに発音していくことで、段々その音が、聞こえるようになってきます。

時間が掛かりますが、私も聞こえるようになりました。

5.「i」 「y」の口の形

横に口を引っ張って「イ」と発音します。

「i」「y」共、音は「イ」です。

■「i」や「y」の含む単語と言えば、これらなどがあります。

domino,locomotive,lis,bobine,syllabe,cygne,type

番外編「r」の喉の震わせ方

難関の「r」ですが、実はコツをつかむと、そう難しくはないんですよ。

うがいをするようにとか、痰を吐くような感じとよく聞きますが、それほど強くしなくてもいいです。

私はうがいをするように発音したら、「それ、やりすぎ…」と言われました。

舌の付け根から少し上の当たりを少し
口蓋垂に触るようにすると、発音しやすいですよ。

舌の先は日本語のラ行のように、上にくっ付けませので気を付けてくださいネ。

英語のrとは違い、巻き舌にはません。

「r」の発音は舌の根っこだけ使うだけです、と言って分かりますでしょうか?

私の書いた簡単な下のイラストを、頭の中でイメ-ジしてください!!

こちらの動画の1:09当たりをご覧いただくと、より分かり易いと思います。

動画の説明にもありますが、「r」の音は口の後ろと口蓋の間で起こる音とありました。

何も見ないで発音するより、この説明と動画の絵を見ながら発音した方が、正しい音が出やすいですよ。 

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フランス語の発音を、2つの音の違いを絵で説明

微妙な2つの音の違いをご紹介します。

1.「et」と「est」

・「et」は口を横に開きます。

・「est」は「et」より、もう少し縦に口を開きます。

2.「on」と「an」

「on」は、アルファベットの「o」と同じ発音のように、歯が見えない程度に口を丸く開けて「オン」と発音します。

下の写真の「o」の歯が見えてない所を確認!

 ■例えば、こんな単語があります。

bouton,coton,savon,bonjour,bonbon,confiture

「an」は、アルファベットの「a」と同じ発音のように、歯が見える程大きく口を開けて「アン」と発音します。

下の写真の「a」の大きな口をチェック!

※ちなみに「en」も「an」と同じ発音です!!

例の単語は写真上をご覧くださいネ!

3.「ou」と「on」

ou」は口から息を吐く感じで「ウ」と発音します。

joue,boule,fourmi,route,souris,poule,bijou

「on」は上でも書きましたが、口を小さく丸くして鼻から言う感じの「オン」です。


私は最初、どうやって発音しているか分からず、夫の口を覗き込んだこともありました。

口の中の舌の位置も大事ですが、口の形もとても大事とは、当時は全く知りませんでした。

おすすめの口の形が載っている本

記事内で使用した本はHACHETTE社「 J’apprends avec Sami et Julie」こちらは2004年版で古いです^^;

私がかつて、移住して来てすぐに夫がくれた本でした。

これで勉強せい!と。

現在は新しいバ-ジョンが出ていますので、最新の本をお買い求めくださいね!

内容はこの2004年版とあまり変わりません。


詳しくは、サイト内のPDFで少し本の内容を見る事が出来ますので、ちらっとご覧くださいね。

出典、引用文献:eleves.hachette-education.com

私も、まずは聞き取りさえ出来ず、相当泣きました。

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最後にフランス語の発音は難しい!のまとめ

フランス語の発音は、日本人にとって簡単ではなく、難しい!

ですが、反対に完璧に発音出来ないものだと、そこから始めると意外とイケたりします。

私は完璧主義で出来ない自分を責めて、相当泣きました。

苦しんだ結果、4年目辺りで「フランス人にはなれない」、改めて思い知り開き直りました。

今から考えると、当たり前なんですけどね。

開き直りましたが、へたくそ!と言われるのが悔しいので (流石に目の前にしては言われませんけど、子供は容赦ナシ)、要はネイティブにどれだけ近づけるかです。

“Je”(=私)の発音すら出来なかった私も、現在はどうにかこうにか学校へ電話したり、息子の友達のママさんたちに質問したり出来るようになりました。

こんなに発音の事を書いておいてなんですが、多少発音が悪くても、会話の内容や状況で理解してくれることも多いです。

通じればOK!!

一時期は、発音の下手さに自己嫌悪して、話すことが怖くなった時もありました。

でも、話さないことには何も始まらないので、通じればOK!と自分にハードルを下げて話していますよ。

練習あるのみです。反対に言えば練習さえすれば上達出来ます!

ディクテとは書き取りの事ですが、聞いた文章をノートに書き写す書き取り練習には、コツがありました。

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フランスに関するご質問やご意見がありましたら、下のコメント欄、お問い合わせ欄、公式ラインよりお気軽にお寄せください。


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是非ご覧くださいね。

 

 

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コメント

  1. ユミ より:

    はじめまして!
    現在フランス語勉強中です!
    この画像の本を教えてほしいです!
    実は、9月末までフランス旅行に行ってた際、
    この本を買おうと思ったのですが
    買うの忘れていて買い損ねてしまい、
    取り寄せようと思っています
    口の動きのイラストを探していてたところ、
    こちらを拝見しました!

    よろしければ教えてください

    • 楊夫人 より:

      ユミさん、はじめましてこんにちは。

      ユミさんもフランス語学習者!とても嬉しいです。
      すみません、最初から本の表示載せていれば良かったですね、失礼しました。
      早速記事内に写真入れました。
      私の持っているバ-ジョンはもう10年以上前の古いものですが、最新バージョンはこちらです。
      http://www.eleves.hachette-education.com/fiche-article/ean/9782011714671
      記事内にもありますが、ここサイトのPDFの”voir”をクリックしますと、中身が数ぺージ見ることが出来ます。

      口の形だけではなく、同じ口の形の単語の例も載っているので、便利ですよ!
      Amazon.frにもありました。
      https://www.amazon.fr/Japprends-lire-avec-Sami-Julie/dp/2011714672/ref=dp_ob_title_bk

      これからも日本で売ってなさそうで、フランス語の勉強に役立ちそうな良い本があれば、ブログにてご紹介しますね。

  2. ユミ より:

    お忙しい中ご返信ありがとうございます!

    そして詳しい情報ありがとうございます
    モノプリ で見つけて、かなりいい本だなーって思ってて買おうとしてたんですけどそのまま帰国してしまって。。。
    ネットとか、日仏学院行ったりして探したんですけどなかなか見つからず、、、本当に助かりました‍♀️

    日本の参考書よりも、フランスの子供が勉強する教科書の方が基礎知識が身につきそう!って思っててので
    楊夫人さんのブログすごく参考になります‍♀️❤️
    明日からマンツーマンでフランス語レッスンするので、ペラペラになれるようにこれからも参考にさせてください

    • 楊夫人 より:

      こんにちは、ユミさん
      いえいえ、とんでもないです。
      時間ばかり掛かって上達するのが遅った、私の二の舞になって欲しくないので、皆さんにシェアする為に書いています(笑)
      ユミさんが、この記事で早く上達なさることが出来れば、私の苦労も浮かばれます。
      お金を掛ける所と、掛けなくてもいい所が長年の経験で段々わかってきました~。

      フランス語の参考書は、日本で少ないですしね。
      フランスの子供の教科書も、”lecture”読み取りなどは、小1からいきなり難しい本ものあるんですよ。
      また、息子の宿題を一緒にしながら、良い上達法を探してお伝えしますね!

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