Dictée ディクテを上達させる方法はあるの?
Dictée ディクテとは書き取り、ディクテーションのことですが、上達方法はあります。
まずは、フランス語を口に出して読む練習をしてください。
いきなり、フランス語の勉強を始めて間もなく、ディクテの練習なさっているあなた!今すぐ、それを一時ストップして下さい。
え!書き取りの練習しないで、読むってどういうこと!?とお思いでしょう。
最初からディクテは、相当難しいです。私は早々にくじけてしまいました。
それで苦手意識が出来てしまったので、私の二の舞になる前に一先ず中断して下さい。
ディクテはもう少し後からで、構いませんので、先に音読の練習を始める事を、強くお勧めします!
どうして、ディクテする前に音読する必要があるの!?
それは実際に、音読して正しい発音を身に付ける為です。
実は、単語のつづりと発音には、一定のル-ルがあるのです。
ですので、つづりと発音を一致させると、聞き取った言葉が正しく書けるという訳です。
それを理解すると、間違いも大幅に減ります。
例外も若干ありますが、まずはル-ルに則った単語をマスタ-しましょう!
ディクテが出来れば、つづりの書き間違いも減りますし、試験にも断然有利です。
ディクテより先にする、音読が上手になる方法とは?
やはり、日本で育った大人の日本人が、ディクテを上達するには、自分の発音をネイティブに聞いてもらい、間違った部分を訂正して貰うことです。
一人では限界があります。
なぜなら自分が正しい発音をしているか、確認することが出来ないからです。
私は目下、息子の宿題を一緒にしながら、夫と息子にダメ出し喰らっている最中で、正直、自分では音の違いが分かりずらい。
毎回ちゃんと口の形見て!と言われますが、確かに口を横に開いて発音する音と、縦に発音する音でも、若干違いました!これは目からウロコ。
音を聞くのと同時に、口元をしっかり見て、どのような形で発音しているかを、注意深く観察することが、正しい発音する秘訣なのです!
難しい発音のフランス語、正しく音読する方法については、こちらをご覧くださいね。
⇒フランス語の発音はサイトを見るだけじゃダメ。効果的な練習とは?
実際、小学校一年生はこんな練習をしています。
音読して、音とつづりのル-ルが何となくわかる様になれば、ディクテの練習を始めて下さいね。
小学校1年の息子は、学校でこのようなディクテをしていました。
フランスは9月が新学期ですので、3ヵ月ほど経ってからディクテを始めましたが、やはり、いきなりディクテの練習はしていませんでした。
息子が実際、学校で行ったディクテの模様を、写真下でご覧ください。
お世辞にも美しい字とは言えませんので、書き写してみますね。
mercredi 30 novembre
dictée
・va
・vo
・vite
・lave
・villa
・vote
・livre
このノ-トから見ると、最初の練習は、まずは文章を丸々ディクテせずに、vaやvoの様にシラルブ(音節)だけを書き取りしていますね?
このように単語よりも小さな音節から、丁寧に確実に聞き取って、ディクテを始めて下さい!
Vaはbaと全然音が違いますし、voとboも違います。
子音+母音だとまだ良いですが、子音+子音+母音で1音節の場合もあるので、聞き取り練習をコツコツ行うことで、単語のつづりも、音から想像出来るようになります。
息子が実際、宿題で音読している内容と同じものが動画であったので、こちらをご覧ください。
最初はアルファベットの発音の練習から始まりますが、1分40秒の所から、音節の発音が始まります。
この動画は長いので、全て見なくてもいいです、音節のディクテだけでいいです。
フランスに住んでいるフランス人の子供ですら、ディクテの練習はシラルブから始めてます。
まだ音も満足に聞き取れない私が、いきなり文章のディクテをすることは、かなり無謀だったと、今なら思えます。
そりゃ、出来ないのも当然です。
実際、私は恐ろしい程、聞き間違いが多いのですが、間違えると噛み合わない会話が繰り広げられて、大きな意味の取り違えの元になる羽目に。
そして、結果、フランス人との会話中している最中に、ハテ?と疑問を感じるような内容になってしまいます!
この様な失敗を繰り返さないように、たとえ時間が掛っても決して心配する必要はありません!
とても重要な練習ですので、ディクテは時間の掛け所だと感じております。
ディクテが大好きな息子。私は大嫌いなのに、なぜ!?
1.ズバリ!成功法則があるから
その法則とは、私が息子の上達する順序を観察して編み出しました。
発音出来る→聞ける→音からつづりが想像出来る→正しく書ける→全問正解⇒だから嬉しい!
非常に単純です。
これを順番通りひたすらすればいいだけか!と私自身思いました。
実際に、息子になぜディクテが好きか?と聞いてみたら、やはり「J’arrive bien!僕は良く出来るから!」とのことです。
じゃあ、なぜ良くできるの?と聞くと、「Je sais pas…わからない…」とのことです。
私が学校のプリントや教科書を見ると、この様な仮説が浮かび上がりました。
それは、子供たちは毎日学校で正しい発音で音読し、ノートにつづりを書くことで、その相乗効果でディクテが出来るのだと、察しました。
王道ですが、やはり毎日コツコツ練習することが、遠回りの様で実は早く確実な方法でした。
なぜならそれが、結果的にフランス語を学ぶ基礎となり、読み書き共にグっとレベルアップするからです。
2.毎日宿題で音読してるから
決して量が多くないですが、毎日宿題があり、必ず音読の宿題があるので、毎日発音の練習をします。
私と一緒にしますが、夫の帰宅が早い日や週末は、夫が必ず発音のチェック!
フランス人なら、フランスに住んでいるのもあって、自然とキレイな発音が出来ると思っていましたが、やはり練習しないと出来ませんでした!?
息子は度々夫に、間違った発音を注意されて、正しく発音出来るまで練習させています。
やはり夫は息子に「ちゃんと口の形を見て発音しなさい!」と息子に自分の発音する口を見せて、音を聞くようにと説明しています。
口の形って大事ですね。
フランス語はよく「ジュブジュブジュブ~」と口をつぼめて発音するイメ-ジがありますが、全く違います。
むしろ、唇の筋肉と喉付近まで口全体を使って発音する言語なので、口先と舌を上下するだけの、楽な発音の日本語と全く違うのです。
フランス語の発音は慣れないうちは、結構疲れますし、ちゃんと発音しないと通じないしで、正直しんどいです。
ちなみに、発音が正しく出来ない場合はorthophonie(オートフォニ)発音矯正に行く子供もいます。
私の息子は、4歳の事どもりが酷くて、幼稚園の先生からorthophonieに行く事を勧められ、約1年ほど通いました。
小学生でも通う子も結構います。
3.一人で勉強していないから
当たり前ですが、学校でクラスメイトと一緒に学校で楽しく学んでいるからでしょう。
私は最初からずっと、独学だったので、ちっとも楽しくもありませんでした。
最初はeとuの聞き分けが出来ませんでしたし、èとé、onとen等は未だに難しいです。
フランス人の子供と、すでに大人になってからフランス語を学ぶ私と比較するのは、おかしいですが、私は、すぐに結果は出なくても気長に、確実に、一生のライフワ-クと思ってフランス語を勉強しようと、焦るのはやめました。
フランス語教室へ行ったり、たまにはグル-プで勉強会を開くのも、モチベーションアップに効果がありそうです。
普段各々勉強していても、共有する仲間がいると勉強法をシェアも出来ますし、孤独感が少なくなりそうですよ。
まとめ
ディクテを上達させるには、まずディクテをするよりも、正しい発音を身に付けることです。
それは、フランス語は発音とつづりにル-ルがあので、発音を正しく出来れば、正しいつづりも書けるという訳だからです。
正しい発音をマスタ-するには、ネイティブの力を借りましょう。
もし、身近にフランス人のネイティブがいない場合は、フランス人の家庭教師で先生を探してみてくださいね。
出来ればスカイプより対面の方が、口の動きもよく見えるので効果的です。
ここは、お金を掛けてでもするべき大事な要素です。
なかなか一朝一夕にはマスタ-出来ない発音ですが、フランス人小学生でも、毎日練習しないと出来ないことですので、ここは頑張りどころだと本当に思います。
私も、いつか全て聞き取れるからディクテって楽しい!と言えるように頑張ります。
こちらの記事に、正しい発音方法について動画と画像付きで、丁寧に説明しました。ご覧ください。
⇒フランス語の発音はサイトを見るだけじゃダメ。効果的な練習とは?
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