実は白をフランス語で表現するのに、二種類あります!
え?どっちを使えばいいの?と悩んでしまいそうですが、心配ご無用。
フランス語の色の表現の仕方と、簡単な選び方&使い方をご紹介しますね。
- ズバリ「白」とはフランス語なんというの?
- フランス語で「白」という発音も知りたい!
- 「白いケーキ」とか「白い〇〇」って書きたい場合は?
白は清潔で爽やかなイメージなので、店名などのネーミングにもピッタリ!
この記事で、ピン!とインスピレーションが湧いてくると嬉しいです。
では、これから一緒に見ていきましょう。
白をフランス語で言うと?
白をフランス語では「blanc ブロン」と言います。
強引なローマ字読みすると「ブランス」ですが、ちょっと違うのでご注意を。
発音はこの動画で聞いてみてくださいね!
この「blanc」は男性名詞で、以下の例のように使いますよ!
- 「卵の白身」
ブロン ドゥフ
blanc d’oeuf - 「ネギの白い部分」
ブロン ドゥ ポワホ
blanc de poireau - 「白磁」
ブロン ドゥ シン
blanc de Chine
では次に「白い〇〇」と、形容詞として白を表現する場合をご紹介します。
形容詞としての「白い〇〇」は?
形容詞として「白い〇〇」と表現したい時は、名詞の性別によって2種類あります。
- 男性名詞の場合「blanc ブロン」←色の白と同じ単語
- 女性名詞の場合「blanche ブロンシュ」←語尾が変化します
そして、「白い〇〇」と、色を表す形容詞は名詞の後ろに書きます。
では、わかりやすく例で解説しますね!
- ケーキは「gâteauガトー」と書いて、この単語は男性名詞です。
- ケーキが男性名詞なので、形容詞も男性形「blancブロン」と合わせます。
で、結果このように表現します↓
ガトー ブロン
gâteau blanc
名詞 形容詞
では、両方の例を挙げてみますね!
男性名詞「blanc ブロン」の場合
よく日常で使う単語を題材にしました。
blancかblancheかどっちか区別の方法がわからない!!と最初は思ってしまいますが、覚え方の一番簡単な方法は「慣れ」です(^^;
原始的な方法ですが、何度も口に出して言って、丸覚えするのが今の所効果的でした。
- 「白ワイン」
ヴァン ブロン
vin blanc - 「白い犬」
シァン ブロン
chien blanc - 「モンブラン」※白い山という意味があります。
mont Blancお菓子の場合は「Mont-blanc」と書かれることが多く、栗のボンブランは「Mont-blanc aux marrons」と書かれていることもありますよ。
- 「ホワイトチョコレート」
ショコラ ブロン
chocolat blanc
ショコラ ブロンと言えば、私の一押しはVALRHONA ヴァローナの「DULCEY ドゥルセ」
パティシエの友達から頂いたのですが、ホワイトチョコなんですが若干キャラメリゼした味で、激ウマ!
これには逸話があって、当時当時、チョコレートフェアのために日本に滞在していたFrédéric Bauフレデリック・バウさんが、デモンストレーションで湯せんでホワイトチョコを溶かす時に「しもた!!」と、ちょっと火を掛けすぎた偶然で発明されたチョコなのです。
フランスに来た時に…と思ったのですが、流石日本!アマゾンにありました。
150gの少量タイプもありますよ。是非お試しあれ!
女性名詞「blanche ブロンシュ」の場合
次は女性名詞です。名詞の後ろに「e」が付く名詞は女性名詞が多いです。
ま、確率は1/2なので、半分の賭けです!
- 「白いワンピース」
ホーブ ブロンシュ
robe blanche - 「白い花」
フルーブロンシュ
fleur blance - 「白いお皿」
アシエットブロンシュ
assiette blanche - 「白い粉」
プードル ブロンシュ
poudre blanche - 「白夜祭」
ニュイ ブロンシュ
Nuit blanche - 「白い雪」
ブロンシュネージュ
Blanche-Neige※Blanche-Neigeの別の意味は、グリム童話の「白雪姫」です。
次は雑学として知っておくと興味深いフランスの言葉「白い結婚 mariage blan」についてです。
外国人がフランス人と結婚する場合、問われる可能性が無きにしも非ずなので、知っておくと心構えが出来きるで、どうぞ!
フランスで結婚する時に問われる「白い結婚」
「白い結婚」mariage blanと聞くと、ロマンティックな響きですよね。
歴史的に純潔を想像させる、体の関係を持たない結婚という意味があります。
ですが、今日では違う意味で使われているんですよ。
その意味とは、偽装結婚です!
実は現在では、偽装結婚の意味として使われる方が多いんですよ。
外国人と結婚の場合が多く、いわゆる便宜上の結婚(書類上の結婚)のことなんですが、結婚に同意した者同士が夫婦の結びつきとしての普通の結婚とは異なり、偽装結婚はそれ以外の特定の目的のためのものです。
引用文献:https://fr.wikipedia.org/wiki/Mariage_blanc
と、説明されていました。
じゃあ、その目的って?
白い結婚Le mariage blancheの目的とは?
その目的は以下の2つです。
- 夫婦のどちらかが国籍、滞在許可証、住宅、譲渡や相続を得るため
- 強制された結婚
実際、偽装結婚も普通の結婚も手続きは同じなんですよね。
だから判別は難しいのですが、昔知人が私が結婚する(市民婚)する前に教えてくれた情報では、警察が家に来て、住居チェックや配偶者との出会いなど話ししないといけないケースもあると言われました。
当時フランス語が0だった私は「ヒエ~!説明するのなんて無理」と思っていましたが、幸いにもサツは来ませんでした。
ですが、2.の金銭的な理由で強引に結婚というか、身売りされそうな女性には、この確認は重要ですよね。
でもフランス語を話せない外国人だと、どうなるのでしょうか?怯えた様子で判断する?ここは私もわかりません。
強制された結婚の被害者である場合は、その結婚を取り消すことが出来ますが、裁判官によると、愛のない結婚でも必ずしも無効ではないそう…。
経済的な理由で結ばれた婚姻は、配偶者が有効な共同生活を営んでいる限り、完全に合法となります。
引用文献:https://www.marieclaire.fr/,mariage-blanc-qu-est-ce-que-c-est,781927.asp
有効な共同生活って、また微妙ですけどね。
ま、ともかく、愛がなくともお互いのメリットの為に共同生活をしているとOK。
そうなると結婚ってなんなんだ!!と思わず叫びたくなりますが、お互いが結びつきの強い結婚制度を気に入っていたら、それでヨシという感じでしょうか。
※店名に「mariage blanc」と名付けるのは避けた方が賢明です!!
ウエディングドレスは白が一般的ですが、色にまつわる意味を調べました。
白以外の色についてのフランス語はこちらに書いています。
アイボリーやニュアンスカラーも、表一覧でまとめました。
白をフランス語で表現するについてまとめ
フランス語で白は「blanc」と言います。
形容詞として「白い〇〇」と表現したい時は、名詞の性別によって変化し、
- 男性名詞の場合「blanc ブロン」←色の白と同じ単語
- 女性名詞の場合「blanche ブロンシュ」←語尾が変化
形容詞は、色を表す形容詞は名詞の後ろ(名詞+形容詞)に位置します。
※白い結婚 mariage blanは偽装結婚の意味があるので、店名には避けた方が無難デス!!
と、色々な「白い〇〇」と表現出来るので、お好きな名詞を前に持ってきてフランス語で書いてみてくださいね!
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