「トレビアン」や「トレビア~ン」と、いう言葉をどこかで聞いた事がありませんか?
一体どういう意味? 何語? とお思いかもしれません。
少しフランスやフランス語に興味のあるあなたなら、なんとなく意味を知っているかもしれません。
ですが、「トレビアン」実は意味が一つではないのです!
特にフランス滞在中でよく聞くこともあるので、それぞれの場面によっての使い方をお伝えしますね。
それでは、見ていきましょう!
「トレビアン」とは一体どんな意味?
よく使われる「トレビアン」の意味は「イイね!」と「わかりました」です。
この2つの意味を聞いて「え?」って思いますよね!
このように色々な意味があるのです。
一言で「この意味です」とは言えなく、さまざまな用途で使う言葉なんですよね!
状況によって意味が変わるので、わかりやすくシチュエーション別にご説明しますね。
それではまず、代表的な意味からお伝えします!
トレビアンは、2つの単語で出来ている
実はトレビアンは、フランス語で「Très bien」と書き、2つの単語で出来ています。
日本風で書くと1つの単語のように書かれていることが多いですが、実は2つの単語で出来ているんですよ。
- Très=「とても」「非常に」「大変」等、意味する副詞です。
- bien=「良い」「良好な」「有効な」等、意味する形容詞です。
あ
この2つの単語は、他にも色々な意味がありますが、まずはこんな感じで覚えてくださいね!
ステキね!のトレビアン
一般的に、日本人がイメージする「トレビアン」の意味はこれではないでしょうか?
- 新しい髪型がステキだった時に言う「Très bienトへビアン」
- 素晴らしいガーデニングの庭を見た時に言う「Très bienトへビアン」
※トレビアンのフランス語の発音は「トへビアン」に近いです。
まず代表的な意味でもある賞賛する時に使う「ステキね!」「イイネ!」「素晴らしい!」という意味のトレビアンです。
ほかにトレビアンと同じ意味の言葉では、以下のものがありますよ。
- Magnifique! マニフィック
- Excellent! エクセロン!
- Super! スペ―!
- Formidable! フォーミダ―ブル!
あ
いつもTrès bienしか言えない…という場合、これらの言葉で変化をつけてみてくださいね。
バリエーションがある方が、会話も楽しめます。
かしこまりました!のトレビアン
続いての意味は、レストランで注文する時に言われる「かしこまりました」のトレビアンです。
これは、是非とも覚えていて頂きたい意味の一つです。
わかりやすいように、会話式で使われる状況を説明しますね。
ウェイトレス:「ご注文はお決まりですか? 」
「Vous avez choisi?」
ヴ ザヴェ ショワジ?
お客さん:「はい、今日の定食をお願いします」
Oui, je vais prendre un plat du jour s’il vous plaît.
ウィ、ジュ ヴェ ポ-ンド アン プラ ドゥ ジュ シルヴプレ
ウェイトレス:「かしこまりました」
Très bien!
トヘ ビアン!
と、こんな感じで使われます。
私はこんな意味で使われているのとは露知らず「え?私の注文したものって、そんなに良い選択だったの?」と、長年思っていました。
どれだけおめでたい人間なんだ…。
みなさんは、私のようなボケた解釈をしないように、この意味も知っておいてくださいね!
良く出来たね!のトレビアン
同じく賞賛の意味で使われますが「いいぞ!」「上手いね」「よくやったね!」という意味のトレビアンです。
例えば、我が家の日常から例を出すと…
息子:「パパ!算数でTB+もらったよ! 」
「Papa! j’ai eu des TB+ en maths! 」
パパ!ジェ ユ デ テ-ベ- プリュス オン マッツ
パパ:「すごい!よくたやったね! 」
「Très bien! C’est Très bien mon grand!!」
トヘ ビアン!セ トヘ ビアン! モン ゴ-ン
※1.「Très bien」も「C’est Très bien」も同じ意味です。
リズムよく言うために”C’est”を付けただけで、違いはありません。
※2.「mon grand」とは愛称です。 直訳すると意味は「私の大きいもの」より「私の大きい存在」みたいな感じです。
ちなみに「mon cheri モンシェリ」「mon amour モナムー(ル)」「mon coeur モン クー」などと同様の親しい人への愛称なんですよ!
と、こんなシチュエーションで使われます。
ちなみに「TB+」とは「テ-ベ-プリュス」と発音し、フランス語の「Très bien plus」の省略形です!
フランスの評価の単位でもトレビアン?
このように、評価の位にもトレビアンは使われているんですよ。
トレビアンは「TB」と書かれ「テ-ベ-」と読みますが、2番目に良い評価です。
ちなみに一番良い評価は「TB+」で「テ-ベ-プリュス」と発音します。
これはフランス語の「Très bien plus」の省略形。
余談ですが、ウチの小学校の先生の評価の段階は5つあります。
TB+(Très bien+)>TB(Très bien)>B(bien)>AB(Assez bien)>P(Passable)
日本でも「優、良、可」がありますよね?
そんな感じだと思って頂くとわかりやすいと思います。
それぞれの評価の意味については、今までの経験上こんな感じと思っています。
評価の位 | 意味 |
---|---|
TB+ (テ-ベ-プリュス) | 完璧(ミスがない) |
TB (テ-ベ-) | すごく良い(1つぐらいミスがある=惜しい!) |
B (ベ-) | 良(ちょっとミスがあり) |
AB (ア-ベ-) | 可(ミスがBより目立つ) |
P (ぺ-) | 普通(辛うじて=あまり良くない) |
TB+をもたったらBravo!ブラヴォ-!お見事!と言ってます。
わかりました!のトレビアン
これは、かしこまりましたに似た意味ですが、「わかりました」や「O.K.」など、承諾する時にもよく使われます。 これも例にして書きますね!
Q.他に質問がありますか?
Avez-vous d’autres questions?
アヴェ-ヴ ドゥトゥ ケスチョン?
Q.どうやって半過去を使うのか知りたいです。
Oui, je voudrais savoir comment utiliser l’imparfait?
ウィ、ジュヴドレ サヴォワァ コモン ユティリゼ ランパッフェ?
両方の回答の「わかりました」
Très bien
トヘビアン
この様に使われます。
「わかりました」は「D’accord ダッコ-」を使う時も多いですが「Très bien」を使う時もありますよ。
番外編:ビアン、ビアン、ビアン!
トレビアンからの派生ですがトレビアン(Très bien)の「Bien ビアン」だけ使う時もあります。
話の途中で話題を変える時に「ビアン、ビアン、ビアン」と歌うように、なぜだか3回言う人もいます。
日本語で「さて」という様に、一度だけ「ビアン」言う時もありますよ。
ほかには「Bon ボン」とかもそうですね。
この意味を知らないと、「ハテ?何が良いの!?」と思ってしまいます。
こんな使い方もあると頭の片隅にでも置いておいてくださいね!
トレビアンの発音は?
発音ですが日本風に言うカタカナ発音と、本来のフランス語の発音は全然違います。
強引にカタカナで書くと「トヘビアン」です。
リズムで言えば『タタ・タタン=トへ・ビアン』という感じでしょうか。
下の動画で『Très bien』の所だけお聞きください。
最初のTrèsは、実は『トへ』に近いです。
1文字1文字区切って『ト・へ』と言うのではなく、一気に『トレ』と言い切ってしまうのがポイント。
最後のビアンも『ビ・ア・ン』と1文字1文字はっきり区切って発音すのではなく、一気に『ビアン!』と言ってくださいね。
最後にトレビアンの意味についてのまとめ
今回はトレビアンの意味について、お伝えしました。
状況により訳が異なり、このような意味がありました。
すてきのトレビアン
かしこまりました、のトレビアン
良く出来たね、のトレビアン
わかりました(承諾)のトレビアン
色んな場面で使える、便利な言葉とも言えます。
短い言葉なので、是非覚えて活用なさってくださいネ。
この意味を知ったあなたはTrès bien!
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