フランスで柔道が人気な理由は?厳しい中にもヤワな部分アリ!

柔道は大人も子供もフランスの人気のスポ-ツの一つ。

私の息子がかつて加入していた、柔道クラブの組織「Fédération Française de Judo」の調べによると今日、フランスでは5,600ものクラブがあり、600,000人が習っています。

びっくりするほど多いですね!

なんとさらに、その中の45,000人もの黒帯保持者がいます。

  • なぜそんなにフランスで柔道が人気なの?
  • フランス人にとっての柔道の魅力とは?
  • フランスの子供の柔道の稽古ってどんなことしているの?
  • フランスでの柔道の試合ってどんな感じ?
  • フランスの柔道の帯の色は日本と違う?
  • フランスで柔道を習う費用はいくら?

このような疑問にお答えしますね!

そこで、私は学生時代に柔道を習っていたフランス人の友人に尋ね、ネットでも理由を調べてみました。

それでは一緒に見ていきましょう!

フランスで柔道は、なぜこんなに人気?

実際にフランス人で柔道を習っている友人に話を聞いたら、理由は大きく4つありました。

それぞれ詳しく解説しますね。

オリンピックでメダルをよく取るスポーツだから

オリンピックでもフランスは柔道が強い競技の一つです。

メダルを取るようなスタ-選手が現れると、子供たちの憧れとなって、習いたいと思う子供達や親が増えます。

やはり大きな大会で勝つスポーツは、人気になりやすいからとのこと。

先生に敬意を払い、規則を守る礼儀正しくするスポーツだから


「フランス人はあまり規律は好きじゃないのに?」と聞いたら、昔は子供を教育するのに厳しい規律もあった。

けれども今の子供たちはそうではなく甘いので、柔道で身心共に鍛える為に親御さんは習わせるそうです。

精神的にも鍛えられるスポ-ツだから

やはり、学校ではあまり教えてくれない精神修養に励むスポ-ツ。

運動も出来て、礼儀も教えてくれる教育に良いスポーツと考える親が多いです。

その割には、礼儀がない大人も多いような…。

護身用の為に役立つから

私の村は比較的安全ですが、隣の市へ行くとやはり危険な地帯が数か所あります。

もし何かあった時の為に戦うまではしなくても、柔道の心得があるとないのとでは、いざという時の精神的な安心感がありますよね?

その為に、護身術の一つとして習う人もいるそうです。

と、大きく4つの理由からでした。

柔道に限らずスポーツは、学校ではずっと座学の授業ばかり。

フランスは体育の授業がとても少なく、私の息子の小学校も週一回の授業しかないので、学校の授業の後にスポーツさせています。

次はネットで調べた、なぜフランスで柔道が人気なのか?をお伝えしますね!

フランスのネット情報で見つけたフランスの柔道人気ついて 

いくつかのサイトやフォーラムを読んでみましたが、柔道を学ぶ動機は概ね友人との話と似たような内容でした。

その人気の秘密の2つを簡単の紹介しますね。

  • 柔道はサッカ-などのスポーツとは趣向が違い、柔道場へ入ると特別な雰囲気を醸し出し、規律を守る、いわば生きるための学校とも言えるスポーツだから
    ※武道はスポーツではありませんが。

  • 柔道は礼儀正しさ、勇気、誠実、清廉、謙虚さ、尊敬、自己制御と友情の7つの基礎を学ぶことが出来るから

それと同時に、規則従うことは一見制限されているように見えるかもしれないが、法規を守ることは子供たちへの精神的な安定となり、重要な価値を与えることになるため。

運動と共に、道徳教育も養われるのが、大きな魅力の一つでしょう。

フランスには道徳の授業がないので、柔道を習うと一石二鳥です!

道場に入ると畳があり、日常とは違っ た神聖な雰囲気に、気分も引き締まるのかもしれませんね。

次に、フランスでの柔道の稽古の様子をご紹介しますね!

実際のフランスの子供達の柔道の稽古は?

我が村の柔道クラブでは、4歳から入門可能・

4、5歳児混合クラスが一番小さい年齢のクラス「Baby Judo=ベビ-柔道」というカテゴリーとなっています。

このクラスの稽古は、まだあまりルールも理解出来ない小さい子供たち。

柔道らしい練習と言えば、少し受け身を学ぶ程度のみ。

稽古の半分以上が楽しい体を動かす運動と、足さばきの練習を少々、あまり柔道とは言えない内容ですが、とっても楽しそうです。

最初から厳しい稽古を積むというよりも、柔道に親しむ、運動する事に喜びを感じさせるのが、一番の目的だと見学して感じました。

上の写真では、もはやお世辞にも柔道とは言えない、普通の運動をして楽しんでいる所です。

こんな感じで、ベビークラスでは体を動かすことがメインでした。

おまけにベビー柔道クラスでは、年末には最後の稽古の後にはクリスマスパ-ティも!

年始には公現祭の日(1月6日)に食べるフランスのお菓子、ガレットデロワもみんなで食べます。

写真下はクリスマスパーティには持ち寄った父兄の方々の、手作りのケーキです。

私も手前の緑のお皿に入った黒っぽいケーキ、ガトーショコラを作って持参しましたが、和洋折衷でなんでもアリな感じがしました。

柔道とは全く関係のない、キリスト教の催しをなぜ柔道クラブでするのが不思議に感じて、ママさん方に聞いたんですよ。

すると「小さい子供達を楽しませるためよ。ベビー柔道クラスだけでクリスマスパーティを開催するけど、それ以上の大きい子供達にはしないのよ」とのことです。

この話を聞いて、パーティは子供達に柔道の稽古に来るのが楽しみ!と感じさせる工夫をしているのだと思いました。

このパーティの後は解放された柔道場でみんなで遊び、すごく楽しそうでしたよ!

ベビー柔道クラスの次のクラスが6,7,8歳混合クラス。

ここで、やっと柔道らしい技を練習します。

クリスマスパ-ティもありません!真面目にしています。

私がビックリしたのは、道場に冷暖房が付いていることです。

実は、昨年日本へ里帰りした際に、柔道を日本でも少し体験させたかったのですが、無かったので剣道を数回体験させてもらった時のことでした。

4月上旬でまだ日中も肌寒く、夕方の広い体育館内ではとても寒かったので、同伴した母に「日本って稽古中に暖房付けないの?」と聞きました。

すると「普通道場では冷暖房つけないけど、アンタんとこの道場は稽古中に暖房つけてるの!?」と反対に驚かれてしまいました。

カルチャーショック!?それと共に私の村の稽古は、かなりヤワだと実感しました。

フランスの柔道で子供の試合はあるの?

 あります。6歳からのクラスから試合に出る事が出来ます。

当時私の息子は6歳だった時に、初めて試合に出場することが出来ました。

この時は付近の3つの市と合同で、本格的な試合ではなく親睦試合でした。

この親睦試合では6,7歳クラスの試合のル-ルは座って戦う方式で、立たずに腕だけで勝負するスタイルでした。

白熱した戦いが繰り広げられ、負けて悔しくて泣く子も何人かいて、私ももらい泣きしそうになりました。

一人につき3試合して、最後に参加者全員の柔道家にメダルの授与がありましたよ。

そう、負けても勝っても全員メダルがもらえるのです!!

それじゃ、ありがたみがあまりないのでは?と思いましたが、メダルは参加賞みたいなものでしょう。

その後は、お疲れ様とねぎらいの為に、おやつを貰えます。

子供の数より、実際は観客の大人の方が多かった、熱気ムンムンで和気あいあいとした試合でした。

次はフランスの柔道の独特な帯の色について、解説しますね!

フランスの柔道の帯の色はカラフル!?

フランスの柔道の帯は、日本より色とりどりあります。

いろんな色や模様があるんですよね。

  • Ceinture Blanche 白帯
  • Ceinture Blanche 1 liseré 白帯に黄色線一本
  • Ceinture Blanche 2 liserés 白帯に黄色線二本
  • Ceinture Blanche-Jaune 白黄色のチェック風
  • Ceinture Jaune 黄色帯
  • Ceinture Jaune-Orange 黄色オレンジ色帯
  • Ceinture Orange オレンジ色帯
  • Ceinture Orange-Verte オレンジ色-緑帯
  • Ceinture Verte 緑帯

ね?カラフルでしょ。

子供の柔道クラブでは、年度末の7月上旬に毎年新しい帯を授与されます。

この下の写真は、息子の2回目の帯の授与のシ-ンで。

先生から「一年間よく頑張った!」と声を掛けてくれながら、新しい帯を巻いて貰いました。

ふざけてばかりで、あんまり頑張っていませんでしたが(笑)

帯は、実力関係なくおちょけてばかりであまり熱心でなかった子も、稽古に来てたら最後に全員貰えるんですけどね。

そんな全く厳しくない所も、フランスらしいかもしれません。

帯の色ですが、日本とは若干違うかもしれません。

この色々な色の帯を考案したのは、パリで柔道指導を行っていた川石酒造之助師範で、実は日本発ではなく、フランス発でした!?

これは日本人の私も知らなくて、フランス人の夫から聞いたんですよね。

次は、フランスの学校で柔道を習うのか?についてお答えします。

学校の体育の授業やクラブ活動で柔道を習えるの?

残念ながら、フランスの体育の授業では柔道を習いません。

おまけに学校に、クラブ活動の存在がありません。
※すべての学校ではありませんが、息子の小学校にはありませんでした。

ですから、習い物として習うしかありません。

日本は放課後クラブがあるので先生は大変だと思いますが、その点フランスの先生は楽そうです。

フランスの子供たちは、大体1つか2つ、多い子で3つ掛け持ちでスポ-ツをしている子もいます。

送迎しないといけないので、子供が多い家庭では1つか2つ程です。

ですが近くに祖父母が住んでいる子供は、彼らに送迎を頼める場合だと、数多く習い物をすることが可能ですが、稀です。

私の息子は、個人競技の柔道と、団体競技のサッカ-をしています。

柔道は6歳からは週2回で稽古時間は1時間、サッカ-は天気の良い季節は週2回の1時間半で、週末には試合が月2、3回あります。

休みの日も、早起きしないといけないので、ここが親の辛いところですね。

次は、そんな柔道習う時の費用についてです。

楊夫人のサイトへ Bienvenu ビアンヴニュ!(Welcome)
フランスで生活をしている私こと楊夫人(ヤンフジン) が、現地から生の情報を発信しています。
ごゆっくりご覧になってくださいネ。

フランスの柔道の会費はいくらぐらい?

費用は、日本に比べてはるかに安いです。

2010年生まれの息子が6歳の頃の話ですが、クラブと当時に柔道協会に加入するのに、加入料37ユ-ロ+年会費が100ユーロ※でした。

合わせて一年で137ユーロですから、日本円で換算すると1ユーロ=120円としても16440円と、入門しやすい金額です。

とは言ってもバカンス中は稽古も休みなので、年会費と言っても、結局8か月分なんですけどね。

柔道は柔道着だけ用意すればいいですし、靴もボ-ルも必要ないので、安上がりの運動ということもあるところも人気の一つです。

室内スポ-ツなので、雨の日や冬の寒い日でも、天候を気にせず稽古出来るのも良いところ!

ちなみに柔道着は、フランスでは「Kimono=キモノ」と呼ばています。

その呼び名にモヤモヤとした違和感があり「それはキモノじゃなくて、道着です!」と言いたくなるんですよね。

※フランスは年払いなんですよ!毎月支払う習い事は殆どなく、3カ月毎はあります。

フランスでは、他はどんなスポ-ツが人気?

2016年のフランスで人気のスポ-ツTop10は以下でした。

順位とスポ-ツ名 競技人口
1.サッカ- 2,130,000人
2.テニス 1,100,000人
3.乗馬 705,000人
4.柔道 600,000人
5.バスケットボ-ル 595,000人
6.ハンドボール 500,000人
7.ラグビ- 455,000人
8.ゴルフ 422,000人
9.カヌ― 376,000人
10.スキュ-バダイビング 305,000人
 

柔道は堂々4位です、ラグビ-より上位に驚きました!
1位のサッカ-はやはり王道中の王道で、ワ-ルドカップなどの大きな大会で、フランスが強くても弱くてもやっぱり人気です。テニスも最近はとても強いという印象はないですが、それでも根強い人気です。

では、さいごにまとめです!

なぜフランスで柔道が人気?その理由のまとめ

フランス人にとっての柔道の魅力は、武士道にも通じる礼儀や規則の中にあるからでした。

特に子供にとっての道徳教育に良い柔道は、このような理由で親が子供に勧めることが多いです。

私は日本の柔道クラブを実際に見た事はないのですが、息子が通っている柔道クラブは、楽しみながら柔道に親しむ所から入る内容で、あまり厳しさを感じない稽古をしています。

先生もときどきお茶目なことをして、子供達を笑わせています。

もちろん礼儀には厳しく、必ずきちっと挨拶を必ずし、お辞儀をして道場に入ります。

もし時間に遅れてきたら「遅れてすみません」と、必ず一言先生に伝えることも忘れてはなりません。
(ちなみにサッカ-の場合は、監督が遅れてくることもあります。)

帰りは、一同お辞儀をして、最後に一人つづ先生と握手して帰ります。

この様に、小さいころから規則と礼儀を身に付けられて、道徳の勉強にもなる柔道は、子供の習い事にうってつけなのです。

柔道が盛んなのは、異国で住む日本人としてやはり嬉しいもので、※「始め!」「止め!」など所々で聞こえる日本語が、新鮮に聞こえてきます。
※日本語なのですよ!

これからも、益々フランスで盛んな武道である事を期待しています!

フランスで人気のスポーツ体験談や武道関連のまとめをこちらの記事で詳しく書きました。

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