合気道の開祖、植芝盛平翁の「植芝盛平記念館」が出来た!と知ったのは2020年。
日本に帰国した際には必ず行こう!と募る思いを胸に、やっと2022年11月に行って参りました。関西以外の地方からだとかなり遠いですし、行きたいけど実際どんな感じか気になりますよね?
私は、もうこの帰国を逃すと今度いつ日本に帰れるかわからない!!と思ったので是が非でも行く!という熱い意気込みで行ったのですが、そんな暑苦しい思いをしなくても🤣、気楽に行って楽しめる場所です。
自分は合気道を習っているから興味あるけど、あまり知らない友達を連れて行くのにどうか?心配しなくてもOK!未経験者でも基礎体験が出来ますよ。
この記事で「ちょっと遠いけど、やっぱり行こう!」と、あなたの背中を押す見えない波動が伝われば嬉しいです。
では、これから一緒に見ていきましょう。
植芝盛平記念館は田辺市立武道館内にあります
老朽化に伴い建て替えた田辺市立武道館に併設された、植芝盛平記念館。
第一印象はとても立派で、美しい!私の地元の体育館とは大違いで、2020年(令和2年)10月に開館されただけあって、とても新しく広々とした空間の建物でした。
おまけに武道館の前には一面に海が見え、とても気持ちの良いロケーション!開祖の記念館目当てで遥々ここまで来ましたが、海が美しくて海を見るだけにここに来ても十分ステキ!と思いましたよ。
開祖の銅像がお出迎え
田辺市では郷土の偉人である開祖ですが、記念館に行く前にまず銅像がお出迎えしてくれました。
第一印象は「オオ!このポーズ!?」この両手を天に向けている動作は「転換」の動作でしょうか?それと同時に「O先生、やっぱり小っちゃ!」と感じました。すみません🙇。
私だけ日本人の🇫🇷フランスの道場で稽古していると、日本が発祥である合気道も、開祖の存在もあまり実感がなく、なんとなく幻のような存在だったんですよね。(開祖と田村先生のお写真は道場に飾っています)
ですが、こうして現に目の前にある本物の開祖の銅像を目にして「ああ、ここは日本だ~私は今、日本に居る~」と、嬉しさを深く噛みしめました。
※私の道場では開祖は”O先生(翁先生=O sesei オーせんせい)”と呼ばれています。
いざ!植芝盛平記念館へ入館
こぎれいなエントランスより靴を脱ぎ、設置されているスリッパに履き替え、エレベーターで2Fに上がります。
すると、このような開祖の記念館の入り口がありました。旗が掛けられており、これぞ「ザ・日本!」と嬉しくなりました。もはや私は外国人ような意識です。
と、入りたい所ですが!まず入る前に、記念館横にある受付で係員の方に、入館依頼を申しましょう。
係の方に引率してもらい、いざ!目の前に開祖の写真が見えました。どれと同時に、横の真っ白な壁に、開祖の文字がパっと映し出され、このさりげない演出に日本の美しさを感じました。
吾勝とは「利己的な我執や我欲を克服し、すなわち己に打ち勝つ強い信条」。
この左の文字はおそらく「勝速日」。間違えていたら、コメントにご一報くださ~い😂
👆の「吾勝あかつ」もそうですが、これは『古事記』に出てくる神様の名前で、正式名は正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)です。
やっぱり開祖を深く知るには『古事記』を読むに限ります。ですが、正直私はあまり興味がなかったので、なかなか食指が動かず漫画から入りました。漫画でも読むと少々眠かったですが😂まだマシです。
「勝速日」の字を胸に刻んだ後のメインフロアに行く前には、ガラスケースに入った開祖の道着が展示されていました(撮影禁止🚫)。
第一印象はやはり「わあ!小っちゃくて可愛~い、私と同じサイズかも!」←本当にすみません🙇でも率直にそう思っていました。
「やっぱり小柄だったんだなあ、私と身長は殆ど変わらないのに、なぜこんなに強かったの?私もがんばったら強くなれる?」と恐れ多い事を思いながら、次のメインフロアに到着しました。思うだけなら自由です!
メインフロアへ
メインフロアは、大きな広がりを感じる、白が基調のこざっぱりした空間で、白い道着を思い起こさせるような清潔感あふれるイメージ。
なんというかヨーロッパの展示館は、時々、色といい装飾品の多さといい、ゴテっとしたクドさを感じるんですよね😅。余白を嫌うんですよ。だから、この何もない(良い意味で)潔さや清々しさに、ここにも日本の美を感じてしまいました。
この中央にある、円型のもの👇は合気道の和合の精神を表現した「氣・心・体サークル」。
上から白い生地が垂れ下がり、中に光の映像が映し出される仕様。「氣」という文字が浮かび上がっているのが見えますか👇?開祖の文字や写真が写りだしていますよ。
朧げに映し出される映像が、まさに目に見えない「氣=エネルギー」や「波動」を表しているかのようでした。モワ~っと雲のように現れます。
下の丸いベンチに腰掛けてゆっくり見れますが、この空間はとても安らぎました。静かで清潔なので、昼寝出来そうな心地よさです。
開祖の書や刀など展示品
開祖の書や刀が展示されていますが、ここは(撮影禁止🚫)。
来館してのお楽しみです。
次は開祖の人生を辿ります。彼の歴史を知る事で、新しい発見がありそうな気がしてきました。
顕彰・功績ウォールを見る
入って右手にデデーンと見えるのは「顕彰・功績ウォール」です。開祖の年表がイラストと共に書かれてあり、幼少期、壮年期、晩年期と三つの節目に分かれ、その時代の背景が浮かび上がってきました。
その年代ごとの写真がGood!「この頃の開祖の姿かあ」と一目でわかります👌
解説は日本語と英語です。合気道人口の多いフランス語もあったら嬉しいな~。
せめてパンフレットだけでも、フランス語版をお願いしたいところです🙇♂️
左手には、合気道発展の軌跡の詳細や
世界の合気道の発展についても書かれていました。
モチロン、我がフランスもありました!わ~い、嬉しかったです😄Youpi!(やったー!)
次は合気道体験!和歌山での初体験(笑)を語ります。
合気道体験映像で畳の上にあがる!
なんとここで、合気道体験が出来るんですよね。基本動作を映像を見ながら体験させてもらえますが、畳が嬉しい!まるで小さな道場の様な雰囲気ですよ。
未経験者も大歓迎(笑)!ビギナーコースもあるので、Ne vous inquiétez pas(心配ご無用)。
私もチャレンジ!皆さんもEssayez-vous!(どうぞお試しあれ)
この様に足を置く場所を提示してくれ(体捌き)、合気道の未経験者でも懇切丁寧に解説してくれ、どなたもドンと来い仕様。
試した結果ですが…いやはや、もっと体捌きを常日頃からしないとな😂と思いました。
やっぱり見るだけよりも、実際に畳の上で体験した方が、断然楽しい!この時は3年ぶりの日本で毎日遊び呆け、技も何もかもすっかり忘れていました。
次は、開祖の動いている姿を見る!です。
開祖の姿をビデオで視聴
体験コーナーの横に、開祖の姿の映像を見ることが出来るモニター画面が壁に掛けてあり、前にある椅子に座って動作を見ていました。
さらに、このモニター画面と体験コーナーの間には本棚があり、開祖のゆかりの品や合気道本がたくさんあって、試し読みさせてもらえます。
さりげなくfacebook,インスタグラムをアピールなさっていましたよ!
HPを読むと、開祖が書かれた書などの品は、定期的に入れ替える予定とのことなので、何かの折に時々立ち寄ると、新しい展示物が拝見できそうです。
最後に物販コーナーをチェックしました。
オリジナル物販コーナーもあります
出口付近には、物販品販売コーナーがありました。この記念館限定のグッズが買えます。
私が買った一つは、絵本「植芝盛平ものがたり」薄い小冊子風です。
日本語と英語で書かれており、内容は「顕彰・功績ウォール」のダイジェスト版という感じです。開祖に関心がある外国人の友達へのプレゼントとして、最適です。
次に、短冊型の便箋も購入しましたよ!中身は同じですが、表紙違いが2種類あり、2種類購入。
ちょっとしたメッセージをしたためて、お渡しするのにぴったりですよ。もちろんラブレター💌にも良いでしょう。あなたがカワイイ系のラブリーキャラなら、ギャップ萌え間違いありません。
反対にあなたがモロ男臭い系なら、内容はラブリーな文でネ!
と、それはさておき、物色して欲しい品物が定まったら、出口から受付窓口で購入したい物を申し出、購入してください。
クレジットカードは使えないので現金をお忘れなく!。
※防犯の為にクレジットカードをよく使う外国人をお連れするには、事前に告知要です。
記念館パンフレットは無料でもらえました。
手ぶらで帰るのもいいですが、土産物を買うと「来た!」という気分に浸れて、思い出にも残りますから良いものです。
では、最後に「植芝盛平記念館」へのアクセスをご紹介しますね。
植芝盛平記念館(田辺市立武道館)へのアクセス
植芝盛平記念館(田辺市立武道館)へのアクセスですが電車の場合、最寄り駅がJR紀勢本線(きのくに線)紀伊田辺駅です。
新大阪駅から「くろしお特急新宮行」に乗り紀伊田辺駅で下車の約2時間14分。
そして紀伊田辺駅から植芝盛平記念館まで、徒歩で約14分(1.1 km)。
ちなみに大阪駅からなら「くろしお特急新宮行」が停車する天王寺駅まで行き、そこから特急に乗って下さい。
車なら、約2時間です。駐車場は武道館前に有料駐車場があるので、そこに停めると近くで便利ですよ。
・開館時間 10時~17時
・休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌営業日)
※途中、道で迷ったら植芝盛平記念館の場所を聞くより「田辺市立武道館に行きたいのですが…」と、聞いた方がよいかもしれません。
最後に植芝盛平記念館フランス語の勉強を無料で!についてまとめ
合気道の開祖の和歌山田辺市にある、植芝盛平記念館に実際行ってみて、本や動画でしか目にできない開祖を肌で感じることが出来ました。
恐らくそれは、開祖の出生地である和歌山の田辺市に到着した時から感じた気がします。暖かい日差しに、美しい海に囲まれた風土まるごと体で受け止めることで、よりエネルギーを感じることが出来るのではないでしょうか?
記念館でここでしか拝見出来ない、開祖の道着や刀を拝見して想像を膨らませたり、足捌きなど体験をさせてもらいました。
最後に幸運にも和歌山田辺市の合気道道場長にお会いすることが出来たので、色々お話を伺い、合気道が好きな外国人にも、この記念館と共に日本で実際に観光と武道の稽古込みツアーなどあったらいいなと伝えました。
全世界の合気道ファンに一度は訪れて頂きたい植芝盛平記念館、合気道をあまり知らなくても、近くに寄る際には足を運んでみてはいかがでしょうか?
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