「être」動詞の活用はフランス語で一番か二番目によく使う頻度です。
いわば基本中の基本!
そんな「être」の活用形はどんな変化をするのでしょうか?
- 「être」のそれぞれの活用形って?
- どうやって覚えたらいい?
- 「être」の活用した否定形も知りたい!
- それぞれ活用したフレーズも教えて欲しい!
このような質問にお答えします。
最初に申しておきますが、この記事の「être」動詞の活用覚え方のは、私個人が覚えた邪道な方法も書いてあります!!
市販の参考書で挫折した私が、会話を優先とした苦肉の策です。
めちゃくちゃな部分もありますが、そこは「こんな方法もあるんだな」と、ひとつのヒントとしてお読みくださったら嬉しです。
では、これから一緒に見ていきましょう。
フランス語「être」の活用は?
「être」の活用はちょっと特殊です。
「動詞の活用を、どうやって覚えていいかわからない」と、よく聞かれます。
私も色々試した結果、一番効果の合ったものは発音して覚えること!でした。
特に「être」は規則的に活用が変化しないので、口(発音)と手(筆記)覚えるしかない!
ですが、ちょっとした覚えるポイントもお伝えします。
と、いう訳で、まずは一般的な活用を見て行きましょう。
「être」の現在形活用 (Présentプレゾン)
現在形の活用はこちら!
①今行っている表現「食べてます」「7時に起きます」etc..
フランス語の動詞の中でも、基本中の基本です。
発音は、動詞活用サイトのこちらで確認してみてください。
それぞれの活用部分の横に、隠れたスピーカー(prononciacion)が出てくるので、そこクリックして聞いてください。
主語 | êtreの活用 | 読み方 |
---|---|---|
je | suis | ジュスイ |
tu | es | テュエ |
il/elle/on | est | イレ/エレ/オネ |
nous | sommes | ヌソン |
vous | être | ヴゼット |
ils | sont | イルソン |
主語が変わると活用全て変わる、はっきりいって一筋縄ではいかない動詞です。
ですが、動詞「être」現在形の活用は、日常でバリバリ使う!!
バリバリ使うので、イヤでも覚えないと会話出来ない動詞の一つです。
現在形だけで、6つも覚えられん!
「6つも!?そんなの無理!!」というお言葉、よくわかります。
私もフランス語を勉強し始めた当初、この動詞の活用を知った時に「フランス語、死ぬまで話せないかも」と涙出そうになりました。
しかしながら挫けるにはまだ早い!私の二の舞を踏む前にこの記事をご覧ください。
ですが覚える優先順位を付けて、今では全て覚えることが出来ました!
「私、フランスに住んでないし、旅行会話で使えればいいんだけど!」
わかりました、会話メインなら使う可能性の高い活用からまず覚えてください。
それは jeと vous「je suisジュスイ=私は~」と「vous êtreヴゼットあなたは~」の2つだけ!
それ以外、ほとんど使わないでしょう。
フランス在住のあなたでしたらプラス、on est の計3つの音から覚えて下さい。
この3つ(1つおまけで4つ)でいいです。
- Je suis ジュスイ
- On est オネ =nousの代わりに(私たち)という意味でも使える
- Vous être ヴゼット
おまけte es チュエ ←onもtuも、être活用した発音は同じ”エ”だから!
この3つの活用が口から出れば、大概の場面で乗り切れます。
書けなくてもいいです、まずは口から出ることが肝心です。
意思の疎通を優先するなら、まず会話で使えるようにして、次に文章を読めるように覚えることです。
最後に書けるようになれば、OK!
あとの「nous」と「ils」の活用は、その後からぼちぼち覚えて下さい。
(本当は、一気に全て丸覚えの方がいいですけど、無理しないでネ)
「être」の活用 否定形
êtreを活用した否定形ですが、活用したêtreを「ne」と「 pas」で挟みます。
現在形はこんな↓感じ!その他の活用は、このフランス語のサイトで否定形の活用一覧乗っていますよ。
êtreの現在活用形の否定形 |
---|
Je ne suis pas ジュヌスィパ |
Tu n’es pas テュネパ |
Il n’est pas イルネパ Elle n’est pas エルネパ On n’est pas オネパ |
Nous ne sommes pas ヌヌソンパ |
Vous n’être pas ヴネットパ |
Ils ne sont pas イルヌソンパ |
※n’es=ne+es=n’es
※n’est pas=ne+est=n’est
※n’être=ne+être=n’être
次は複合過去です!
「être」の複合過去形 (Passé composéパッセ コンポゼ)
「être」の複合過去形です。
①終わった、完了した過去の表現「~に行った」「~を食べた」
日常では、現在形より頻度は落ちますが、まあまあ使うかな?というぐらいです。
発音はこちらクリック!
主語 | êtreの活用 | 読み方 |
---|---|---|
j’ | ai été | ジェ エテ |
tu | as été | テュア エテ |
il/elle/on | a été | イラ エテ/エラ エテ/オナ エテ |
nous | avons été | ヌザヴォン エテ |
vous | avez été | ヴ ザヴェ エテ |
ils | ont été | イルゾン エテ |
なんで「j’ai, tu as, il a ….」は実は動詞「avoir」の現在活用形と同じです!
ですから、覚えることが減ります!
「être」の複合過去形は「avoirの現在活用形+été」が付くと覚えておけばOKです。
「être」の半過去形 (Imparfait アンパッフェ)
「être」の半過去形です。
①過去は過去ですが「当時~だった」「子供のころ~だった」「~だった(今は違う)」という表現の時に使います。
特に会話では、複合過去と同じくらい半過去も使います!
発音はこちらクリック!
主語 | êtreの活用 | 読み方 |
---|---|---|
j’ | étais | ジェテ |
tu | étais | テュエテ |
il/elle/on | était | イレテ/エレテ/オネテ |
nous | étions | ヌゼティヨン |
vous | étiez | ヴゼティエ |
ils | étaient | イルゼテ |
発音してみると、なんとなくリズムが規則的だと思いませんか?
「être」の単純未来形 (future simpleフチューサンプル)
「être」の単純未来形です。発音はこちらクリック!
①未来を言う時(~するよ!)
これも使いますし、フランス人の会話ではよく聞きます。
ですが自分( je ) のことを話す時は、シンプルな近接未来形(aller+動詞の原形)を使って言う方が多いです。
主語 | êtreの活用 | 読み方 |
---|---|---|
je | serai | ジュスヘ |
tu | seras | テュスハ |
il/elle/on | sera | イルスハ/エルスハ/オンスハ |
nous | serons | ヌスホン |
vous | serez | ヴスヘ |
ils | seront | イルスホン |
次は条件法ですよ!
「être」の条件法 現在形 (Conditionnel Présent)
「être」の条件法です。発音はこちらクリック!
①仮定(~なら、~だろうなあ)
②ゆるい判断(~かもしれません)
③人伝えに聞いた時(~によると~らしい)
④過去の回想(過去の話での未来の話を言う時)
私は殆ど使いませんが、フランス人は使うかなあ。
主語 | êtreの活用 | 読み方 |
---|---|---|
je | serais | ジュスヘ |
tu | serais | テュスヘ |
il/elle/on | serait | イレスヘ/エレスヘ/オンスヘ |
nous | serions | ヌスヒオン |
vous | seriez | ヴスヒエ |
ils | seraient | イルスヘ |
「être」の接続法 (SUBJONCTIF)
「être」の接続法現在形です。発音はこちらクリック!
未来の思考を表現する時に使います。
①希望(~してほしい)や必要(~する必要がある)の時の表現
②否定(~だとは思えない)譲歩(~だけど、~するだろう)
③私の中で最高(個人の中の最高ランク)
たま~に聞きます。私はまだ使えません。
主語 | êtreの活用 | 読み方 |
---|---|---|
je | sois | ジュソワ |
tu | sois | テュソワ |
il/elle/ils | soit | イルソワ |
nous | soyons | ヌワイオン |
vous | soyez | ヴソワイエ |
ils | soient | イルソワ |
「être」の命令形 (Impératif Présent)
「être」の命令形です。発音はこちらクリック!
話す人が表現する「~して!」の表現です。
êtreの活用 | 読み方 |
---|---|
sois | ソワ |
soyons | ソワイオン |
soyez | ソワイエ |
基本的に、二人称単(tu)、複数(vous),一人称複数(nous)の活用の主語を取った形です。
↑覚えなくても知識だけでOK!
※vousは敬意をもって誘導する感じです。
nousは複数で勧誘するイメージ 例)行こう!
「活用はわかった、でも実際問題どう使えばいいの?」と思いますよね?
次はそんな活用別によく使う会話文をご紹介しますね!
êtreを活用したフランス語定型フレーズ
動詞の活用を覚えたからといって、すぐ活用するのは難しい!
会話中「あれ?nousの時のêtreの活用ってなんだったっけ? je suis, tu es, il est , nous sommesだからヌソンか! 」
なんて、頭の中でチンタラやってられません。
※nousの時は、活用が簡単なonを使おう!!
会話は本の中でしてるんじゃなく、現場でしているんです!!
活用を思い出している最中に、もう会話の主題は別に移ってしまっていますよ。
日本語でもそうですが、それぐらい会話って早い。
ですから、会話中に反射的に返せるように、短くて完璧なフレーズがいくつストック出来ているかが重要です。
タン!タン!タン!と会話のキャッチボールが出来るようにリズムよく、かつ相手に理解してもらえるように、まずはよく使う文だけ覚えて下さい。
ってことで実際に「être」を活用した、よく使うフランス語フレーズを紹介します。
その中でも、旅行や自己紹介など、日常で使われるフレーズばを中心に書きましたよ。
同じフレーズを繰り返し使って定着させれば、応用出来るようにもなります!
音声を聞きたい場合は、Google 翻訳で音声聞けますので、聞きたいフレーズをコピペして貼り付け、聞いてみてくださいね。
「être」の現在形のフレーズ
バリバリ使う現在形の活用の会話文は、沢山あります。
※会話フレーズは丸覚え!文法を理解しなくてもいいです (後ほどでOK)。
私は日本人(男性)です/私は日本人(女性)です
Je suis Japonais./Je suis Japonaise.
ジュ スィ ジャポネ / ジュ スイ ジャポネソーズ
私は結婚しています/していません。
Je suis marié(e)./ Je ne suis pas marié(e).
ジュ スイ マヒエ / ジュ ヌ スイ パ マヒエ
私は独身です。
Je suis célibataire.
ジュ スイ セリバター
日本に行ったことはありますか?
Est-ce que vous êtes déjà allé au Japon?
エ ス ク ヴゼットゥ デジャ アレ オ ジャポン ?
ご出身はこの辺りですか?
Vous êtes d’ici ?
ヴゼットディシ?
美味しいです。
C’est bon.
セ ボン
準備はいいですか?
Vous êtes prêts ?
ヴゼットプレ?
「être」の複合過去形のフレーズ
どうだった?うん、よかったよ!
Ça a été ? サ ア エテ?Oui ça a été!
※Ça a été ?は「うまくいった?」と様子を伺う時にも使います。
「être」の半複合形のフレーズ
よかったよ。
C’était bien.
セテビヤン
小さい頃、「キャプテン翼」が好きだった。()は女性の場合
Quand j’étais petit(e), j’adorais l’anime Capitaine Tsubasa.
コン ジェテ プチ(プチットゥ)、ジャドレ ラニメ キャプテン ツバサ
君もうそれ知ってる?いいえ、知らなかったわ!
Tu le savais déjà ? Non, je ne savais pas !
テュルサヴェデジャ?ノン、ジュヌサヴェパ
どうして私は今まで知らなかったんだろう?
Pourquoi je ne savais pas ça avant ?
プーコワ ジュ ヌ サヴェ パ サ アヴォン?
以前は東京に住んでいましたが、2年前に大阪に引っ越ししてきました
J’habitais à Tokyo, mais maintenant j’ai déménagé à Osaka il y a deux ans
ジャビテアトーキョー、メ マントゥノン ジェ デメナ ジェ ア オサカ イ リ ア ドゥ ゾン.
半過去は、現在から見た過去の話をする時に使います。
「être」の単純未来形のフレーズ
単純未来形の活用フレーズはこんな感じです。
その方がいいよ!
Ça sera mieux!
サ スハ ミュー
その他は?それだけでいいです。←魚売り場や、肉売り場にて
Et avec ceci ? Ce sera tout.
エ アヴェック スシ? ス スハ トゥ
ありがとう、彼はきっと喜ぶわ!
Merci, il sera content !
メルシー、イル スハ コントン!
私は明日、ここを発ちます。
Je partirai d’ici demain.
ジュ パァティヘ ディシ ドゥマン
「être」の条件法を使ったフレーズ
私はいつでもあなたのそばにいます。
Je serais toujours là pour toi.
ジュ スヘ トゥジュー ラ プー トワ
(私たち)来ればよかったね…
On serait venu…
オン スヘ ヴニュ
可能性があるか知りたかった。
Je souhaitais savoir s’il serait possible.
ジュ スエテ サヴォワ シ スヘ ポッシーブル
歓迎します。
Il serait bienvenu.
イル スヘ ビヤンブニュ
「être」の接続法を使ったフレーズ
やむを得ません。
On soit obligé.
オン ソワ オブリジェ
「être」の命令形のフレーズ
いい子にして!
Sois sage! / Sois gentil!
ソワサージュ / ソワジョンティ
強く勇敢であれ.
Soit forte et courageux(se)
ソワフォーエクハージュ
と、ご紹介しましたが、私が一番最初に買った動詞の活用に使った本はこちら!
この本で大まかにどんなもんか法則をつかみ、少しハードルが下がりました。
↑は、あくまでも初心者向けです。ですが初心者さんには、説明が分かりやすくてオススメ!
今ではCD付きですし、音の確認も出来て便利ですね。
しかしながら勉強していくうちに、この本の動詞の数だけではやっぱり少ない。
慣れたら学校から購入する本と言われた「Bescherelle」↓をオススメします。
最後に〇〇についてあなたへ
「être」の活用について、初心者さん向けに解説しました。
私のオススメはやはりまず、発音して音で覚えることです。
私の方法はこんな感じで覚えました。
- まずは現在形から空で言えるぐらい発音して覚える
- 旅行会話だけなら「je」「vous」だけ覚える!
- 現在形のよく使う旅行フレーズを丸覚え
- 現在形のあとは複合過去と半過去覚える
- あとは、ぼちぼち頻度の高いフレーズから、活用を覚える
正直私も普段使わない活用は、忘れました。
本を読むときだけ、「あれこれって接続法だったっけ?」となんとなく確認するぐらいです。
よく使うフレーズを完璧に丸覚えして使い、あとはおいおい応用していけば、挫折も少なくなりますよ。
ガンバ!!←昭和…
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