フランスの美味しいモノの一つに、ゲランドの塩があります。
普通の塩と味の違いや、その特徴とは?ちょっと気になりませんか。
さらにゲランドの塩と言っても、いくつかの種類があるので、併せてご紹介しますね。
それでは一緒に見ていきましょう。
ゲランドの塩の特徴は?
ゲランドの塩とは、1000年以上前から作られており、伝統的な天日と風で自然乾燥する天日製塩で手作業で作られている所が特徴です。
海塩100%で出来ているのでミネラル豊富で、添加物ナシ!
ちなみにゲランドとは、フランス、ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏、ロワール=アトランティック県。
地図で言うとパリから見て西側、ナント市の近くです。
塩の味はと言うと、塩辛いというよりほのかな甘さと野性味を感じます。
食塩は刺すようなピンポイントを突いたような辛さですが、反対にこのゲランドの天然の塩は灰色がかっており、しょっぱいだけではなく色々な味わい。
コクのある辛さで、風味があります。
「でもなんか、汚れていそうな色じゃない?」と思ったあなたはこちらをどうぞ👇
https://monpetitcahier.com/archives/24249.html/
パッケージもステキなのでキッチンに置いておいてもオシャレ!
よって、形から入る私もモチロン使ってます(笑)
チョコレートより軽いので、友達へのちょっとしたフランス土産として持って帰ることも多いですよ。
よって、思いっきり材料に頼っているのですが、美味しい塩にするだけで、深みが出るので助かってます。
ゲランドの塩の種類は?
ゲランドの塩の種類ですが、それほど多くありません。
手に入れやすいものを、私の感想を添えてそれぞれご紹介しますね。
Le sel fin de Guérande:ゲランドの細粒塩
Sel marin mouluセルマリン ムウル(海塩)と書かれていますが、細粒塩です。
これは食塩と同じ使い方が出来る細かい塩なので、一番よく使うタイプの塩でしょう。
私は肌に良いと言われている、ボーンブロス(骨のだし汁)の味の調整に毎度使っていますが、これおすすめ!
シンプルなスープなので、味が引き立ちますよ。
Gros sel de Guérande:ゲランドのあら塩
Gros selゴホ セルこと、あら塩はパスタを茹でる時や、下ごしらえの時、グリル料理(お肉を焼いたり)に使用します。
Sels aromatisés :ブレンド塩
塩だけじゃなく、野菜などブレンドされたブレンドソルトもあるんですよ!
スーパーでよく見かける、お馴染みの塩のメ-カ-Le guerandaisでは、4つのブレンドソルト(塩)が販売されています。
野菜とハーブの細粒塩ブレンド
・Sel fin au piment d’Espelette salière
ピモン・デスプレット(唐辛子)の細粒塩ブレンド
・Sel fin aux herbes bio salière
ハーブの細粒塩ブレンド
・Fleur de Sel au Poivre de Sichuan
花椒とフルール・ド・セルブレンド
※花椒(ホアジャオ)とは華北山椒とも言われ、四川料理に使われるピリっと辛いスパイスです。
あ
ですが、ウチの近くのスーパーでは、ハーブと唐辛子ブレンドの2つしか見たことありませんので、小さいスーパーでは置いていないかもしれません。
ブレンド塩では、私はpiment d’Espelette(唐辛子ブレンド)が好きです。
どんなブレンドかと言うと、下の写真をご覧ください。
この様に、細かく刻まれた唐辛子が入っています。
後味にほのかな辛さがやってくる感じですが、この風味が好きなのでよく使っています。
ちなみに私がスーパー、Carrefour カルフール買った時の価格は、2€ほどでした。
・野菜とハーブの細粒塩ブレンド 1.99€ (約260円)
・ピモン・デスプレット(唐辛子)の細粒塩ブレンド 1.99€ (約260円)
次にリッチなゲランドの塩、Fleur de sel フルール・ド・セルについてご紹介しますね。
ゲランドの塩の中でも高価なフルール・ド・セルとは?
Fleur de sel フルール・ド・セルは天然塩の中でも生産量が少ないため、ちょっと贅沢なお塩です。
同じゲランドの塩田取れても、取る部分が違うんですよね。フルール・ド・セル風の蒸発作用によって採塩池の表面に現れる、白い結晶の薄い層の部分がフルール・ド・セル『塩の花』と呼ばれる塩なのです。
それを、丁寧にそっとすくって取るんですよ!
どうやって取るのか動画を見つけたので、一度ご覧ください。
なんだか、見ているだけで腰が痛くなりそうな作業でした。
参考文献:Le guerandais.fr
容器ですが、蓋だけがプラスチックで出来ており、この様にパカっと開きます。
塩の結晶が見えるほどの大きい結晶で、食べるとちょっとジャリっとします。
下の写真はフルール・ド・セルと、先にご紹介したゲランドの細粒塩を比べたものです。
左がフルール・ド・セルで右が細粒塩ですが、かなり大きさが違うでしょ?
私はこれと味噌汁があれば、お昼はOK!!
まとめるとゲランドの塩の種類には、海水の上層部のフルール・ド・セル、大きさで使い分けする細粒塩と粗塩、そしてブレンド塩との4タイプがあります。
フランスのお土産としてゲランドの塩を買いたい!
塩をお土産にと思ったあなたへ、味ヨシ!値段ヨシ!ルックスヨシ!の3拍子揃ったおススメのお塩をご紹介します。
ス-パ-で簡単に買えるゲランドの塩と、オ-ガニックショップ(BIOショップ)で買えるものがありますので、それぞれに分けて詳しくお伝えしますね。
スーパーで買えるゲランドの塩
ス-パ-で買えるゲランドの塩は、私の家の近所のCararrefourではブランド違いで6~8種類ほどあります。
その中で、代表的なものをご紹介しますね。
一番手に入れやすくて美味しいゲランドの塩は?
その中でも、私が一番買いやすいと感じるゲランドの塩はこちら。
Le GuérandaisのSel fin(細粒塩)です。
行きつけのスーパーで、一番在庫が多い商品です。
どこのスーパーでもよく見るので、これが一番使われているのかも?
値段も手ごろで、上の写真の筒状のタイプは125 g入りで1,69€(約220円)
こちらは日本で買うと約4倍!?
便利な詰め替え用は、500 g入りで2,08€(約270円)
こちらは日本では約2.6倍です。
フルール・ド・セルもスーパーで売ってる?
はい、売っています!一番メジャーなものはこちらでしょう。
写真上のGuérandaisのフルール・ド・セルです。
ちなみに価格は、左の丸い容器入りが、125ℊ入りで2.65€(約350円)
右の詰め替え用は、500ℊ入りで3.99€(約520円)
Guérandaisと、あまり味に大差はありません。
フルール・ド・セルには幾つかメ-カ-違いなど種類はありますが、違いを店員さんに聞いてみると『さあ?』とのこと。
原料が塩水なので、味はほとんど変わらないと思います。
選び方は、価格とジャケット(パッケージ)で決めてくださいね。
エコロジーなゲランドの塩もあります
こちらは、同じブランドのLe Guérandaisの商品ですが、Nature et progrès製品です。
Nature et progrèsのマーク付きの製品は環境保護を考慮した製品に記されるものです。
こちらは2種類あります。
・Sel marin mouluSel(細粒塩) 250g
・Fleur de sel Guérande(フルール・ド・セル) 125g 3.10€ (約430円)
オ-ガニックショップで買えるゲランドの塩
こちらが、オ-ガニック(BIOビオ)ショップで販売しているゲランドの塩。
ですが、日本の楽天やアマゾンでも売られているので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
本来ゲランドの塩は自然塩で添加物がないのですが、こちらは環境に優しいNature et progrès製品です。
スーパーのNature et progrès製品と、なにが違うのか?実はよくわかりません。
味もさほど変わりません。
筒状と詰め替え用の2つで、それぞれの価格はこちら!
・Sel fin de Guérande 250g 3.05€(約397円)
日本では3倍以上!?
・Sel fin de Guérande 500g 2.95€(約384円)
こちらは約2.7倍でした。
次はLe Paludier de Guérandeというメーカーのフルール・ド・セル。
こちらも、日本のネットでもよく販売されています。
こちらが、Amazon.jpでも高評価のフルール・ド・セル
※フリュードメールと表記されているものもあります。
フランス価格はと言いますと、3.99€(約520円)
約2.8倍違います!
あ
次はハ-ブとのブレンド塩ですが、その中でおすすめはこちら!
こちらもメーカーがLe Guérandaisで、お得で持ち運びに便利な袋入りタイプです。
ハーブは、とても細かい粉末状のものがブレンドされています。
価格は400gで3.40€ (約440円)
どんなハ-ブとブレンドされているかというと…
裏面を見ると日本語でも書かれていました!?
ちょっと文字が小さいので書き出してみますね。
バジル、ロ-ズマリ―、タイム、ローリエ、エストラゴンの5種類でした。
味はハーブですが、それほど強くなく肉やイモ料理に入れると後味が良いですよ!
ハーブ入りの容器タイプは、次の写真のものもありました。
Le Paludier de GuérandeというメーカーのSeloplanteという商品名のもの。
こちらもゲランドの塩とのブレンドで、93%塩、7%がハーブです。
その7%のハーブとは、たまねぎ、ロ-リエ、パセリ、タイム、ローズマリー、バジル、チャイブ(エゾネギ)、エシャロット、マジョラム(マヨラナ)、セイボリー(木立薄荷きだちはっか)、オレガノと10種類のハーブが入っています。
こちらの特徴は、上のLe Guérandaisのハーブブレンド塩よりも、やはりハーブの量が多いことです。
塩の白さよりもハーブの色の方が強いでしょ?
2種類比べてみました。
左がLe Paludier de Guérandeの塩で、右がLe Guérandaisの塩です。
並べてみると、塩の大きさも若干違い、Le Paludier de Guérandeの方が少しだけ大き目でした。
味ですが、ハーブの味が効いて美味しいです。
ですが、香りは袋入りのLe Guérandaisの方が良かったです。
参考文献:lepaludier.com
ゲランドの塩を使った料理は?
ゲランドの塩を使うと、どんな料理でも美味しく仕上がりますが、フランス料理で使う例を上げてみますね!
料理に使うゲランドの塩の例
1.鶏肉の串焼き
2.サーモンとジャガイモのサラダ
3.タラの表面に
4.モッツァレラチーズのタルティーヌ
5.アッケシソウと牛肉
etc..
ちなみに私がよく使う料理…というほどでもないですが、こんな風に使ってます。
楊夫人流、超手抜き!鶏のモモ肉トマトのオーブン焼き
1.鶏のモモ肉をグザっとフォ-クで穴をあけます。
2.鶏のモモ肉にオリ-ブオイルを塗り、このゲランドのハーブ塩を振り掛けます。
3.トマトを適当に切って横に添えて、オ-ブンへ(200~220℃度で20~30分)。
出来上がり!
え、もう出来たの!?早!?って感じでしょ?
ハ-ブが効いているので、肉臭さも薄くなり、塩にハ-ブが入っているので、これ1つでパパッと出来ますよ。
特に、忙しいあなたにおススメ!
肉汁、オリ-ブオイル、トマトに塩が程よく効いて、素晴らしいハ-モニ-が奏でる1品です。
ス-プも美味しいので飲んでくださいね~!
デザートに使うと美味しいゲランドの塩の例
1.クランブル
2.ガトーショコラ
3.クレームブリュレ
4.トリュフ(ショコラ)
5.サブレ
etc..
いつものお塩をゲランドの塩に代えて、試してみてくださいね!
参考文献(レシピ):lepaludier.com
tempetedelouest.fr、sel-deguerande.fr、
パリからお土産として塩を帰る時のコツは?
容器入りのフルール・ド・セルは少し注意が必要です。
なぜなら、容器の底が周囲よりも薄いので、以前スーツケース入れて持って帰った時に、他の荷物に押されて底から塩が漏れてしまう可能性があるからです。
ます。
底はこんな感じです。
上蓋はプラスチックなので強いですが、底はこのような紙で出来ているんですよ。
この時は梱包を全くせずに、スーツケースにポンと入れてたんですよね。
どちらかというと、お土産には持ち運びしやすい、詰め替え用の袋状のものをお勧めしたいところですが、容器の方がオシャレですよね。
やっぱり容器入りを買って帰りたい!という場合は、底の部分に注意してプチプチを持参して包む、もしくは 緩衝材代わりにセーターなど洋服で守るようにしてス-ツケ-スに入れて下さい。
箱があれば一番良いのですが、他の荷物に押されないようにガードしてくださいネ!
めちゃくちゃ弱いというほどではありませんが、念のためにご注意くださいませ。
最後に楊夫人から、あなたへ
ゲランドの塩について、その特徴や種類をご紹介しました。
まとめますと、ゲランドの塩は1000年前以上前から伝統的な製法で作られていおり、100%ナチュラル。
ミネラルたっぷりなのが特徴です。
そして、大きく分けて4タイプあります。
・Le sel fin de Guérande:細粒塩
・ Gros sel de Guérande:あら塩
・Fleur de sel:フルール・ド・セル
・Sels aromatisés:ハーブなどとのブレンド塩
フランスでは手ごろな価格で変えますし軽いので、お土産にぴったりです。
あなたの分も忘れないでくださいネ。
塩職人が丁寧に作ったこの塩を、是非一度召し上がれ!
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