イースタ-のシンボルといえば、代表的なものがうさぎ、卵、そして釣鐘です。
私の住んでいるフランスでは、この3つのイースタ-のシンボルが町中に溢れているんですよ!
ですが、これらがシンボルになったのかご存知でしょうか?
- どうしてイースタ-のシンボルが「うさぎ」なの?
- どうして卵のチョコレートを食べるの?
- うさぎと卵はなんとなく分かるけど「釣鐘」ってどうして?
そんな疑問にお答えします。
私の家族や、現地フランスの友達に由来を教えてもったことを、分かりやすくご紹介しますね。
そして毎年祝っているイースタ-に欠かせない、この時期ならではのお菓子についても、合わせてご紹介します!
それでは一緒に見ていきましょう!
なぜイースターにうさぎや卵がシンボルなの?
まずはその理由から解説しますね。
うさぎは「多産=豊かさ」そして、季節が丁度春ということもあり「花が咲く=再生」この2つをイメ-ジするからです。うさぎがシンボルになったのは、実はドイツからなんですよ!
卵は、古代よりエジプトやローマ人の間では、すでに春のシンボルとなっておりました。
その理由は、卵は「肥沃」「豊かさ」を象徴からで、多産のうさぎにも共通する部分があります。
実は、中世では40日間の断肉期間(四旬節)は、節制の為に動物の油ものや卵を食べる事を禁止されており、解禁となる日が復活祭でした。
どうして禁止だったかというと色々な説がありますが、その中の1つはキリストの受難の苦しみを分かち合う為と言われているんですよね。
このような理由で、この復活祭の時期には、今まで食べられなかった卵型のモチ-フがシンボルとなっています。
見た目もコロンと可愛いですしね!
ちなみにイースタ-(Pâques パック)のうさぎと言えば、やはりチョコレートメ-カ-Lindtリンツのうさぎチョコレート(Lapinラパン)でしょう。
スーパーでも、うさぎ小屋のようになって売り出ししており、私の義母は毎年このイースターの食事の時のデコレーションとして使っています。
では次に、うさぎや卵以外のイ-スタ-のシンボルについてです。
そう、他にもありますよ!!
うさぎ以外のイースタ-のシンボルは?
有名なのはうさぎと卵ですが、それ以外にもイースターのシンボルは色々あるんですよね。
それぞれのシンボルを、詳しく見て行きましょう。
まずが子羊からです。
なぜ子羊がイースターのシンボル?
宗教からの由来です。
書くとかなり長くなるので詳細は割愛しますが、キリストが仔羊と表された理由からなのです。
復活祭の穢れなき子羊のシンボルは、「純粋さ」「無罪」「潔白さ」です。
私の住んでいる地域では、イ-スタ-に子羊のお菓子を食べるんですよ!
これって子羊かい?と思える形ですが、軽いスポンジケーキのようです。
ケーキ屋さんでも、スーパーでも売っていますよ。
どうして鐘(clocheクロッシュ)も!?
鐘の形のチョコレートも、このイースタ-時に多く売り出されています。
これも同様、カトリックに関係するシンボルなんですよね。
子供向けの簡単なお話「イースタ-の鐘の伝説」の動画があったので、載せておきますね。
伝説だけあって、首をかしげる摩訶不思議な!?話です。
動画のお話はフランス語なので、私の訳を載せておきますね。
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『毎日、教会の鐘が鳴ります。
月曜日から日曜日まで。
しかし、ある金曜日、鐘は鳴りません。土曜日も。
どうして?どうして、もう鐘はならないの?
なぜなら鐘はロ-マに飛び立ったからで、戻って来るのは日曜日です。
なぜなら、Pâquesパックだから。
鐘はPâquesパックの卵を持って、私たちの庭に落とします。
そして子供たちは、それを拾いに行きます。これがPâquesパックです。
鐘は新たに鳴り始めました。』
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では次にフランスでは、一体イースターでどんなことをして過ごしているかのをご紹介しますね。
実際イースターではどんなことをしているの?
実はイースタ-は、ノエル(クリスマス)の次に重要な行事で、フランスでも盛大にお祝いしているんですよね。
キリスト教の祝いですので、通常信者は教会に行きます。
ですが、我が家のように信仰心が殆どない一家は、家族揃って義両親宅へ行き、ご馳走を頂くだけです。
そう、普通の人々にとっては「ご馳走を食べる日」のようになっています。
フォアグラや豪勢な海の幸を頂いたり、クリスマスのプレゼント無しバ-ジョンみたいな感じで、美味しい料理に、イースタ-ならではのお菓子を食べて過ごします。
そして、イースタ-では忘れてはならないこと!それは卵探しです。
この卵隠しのゲ-ムは現在ではフランス全土で人気ですが、実はアルザス発祥だそう!?
ちびっこがいる家庭では、必ずすると言っていいほど、チョコレートの卵を探しに庭に行きます。
家に庭ない家庭は部屋の中、もしくは卵探しのイベントを行っている公園もあるので、そこに出かけていく場合が多いです。詳しくはこちらの記事をどうぞ👇

子供にとって一番のお楽しみ!それはこのイースター特有のイベントがあります。食い意地張っているのか、いつになく必死な姿が見られる、このイベントご存知でしょうか?
幼稚園でも行う、楽しくて美味しいお祭りをご紹介!
なぜイースタ―にうさぎや卵型のチョコレ-トを食べるの?
結論から言いますと、謎です。
色々な説はあるのですが、歴史的な背景にはこんな話があります。
18世紀からアメリカからフランスに渡たったチョコレートが、当時お金持ちの間で人気だったんですよね。
そして卵にチョコレートをコ-ティングし始めたのをきっかけに、19世紀には卵全ての形をチョコレートに出来る技術を習得したんですよ。
それまでは、難しくて出来なかったそうです。
それからイ-スタ-に関するモチ-フのチョコレートを食べる習慣が出来たようです。
一方別の説では、同じく18世紀に誰かがチョコレートをコーディングしてプレゼントしたそうです。
色々調べましたが、18世紀にチョコレートを使って卵に施したのが始まりだというのがわかりましたが、これ!という確信たる説が見つからなかったんですよね。
一つ言えることは18世紀では四旬節の時には、卵そしてチョコレートなどの甘い物全てが禁止だった。
それがあったせいで、四旬節後のイースタ-では、待ちに待った!とばかりにお菓子を食べたそうです。
チョコレートもそのお菓子の一つで、卵型に加工する技術が発達し、今日までもチョコレートを食べる風習が続いているという理由かもしれません。
次はイースタ-では他どんなお菓子を食べるのか、ご紹介しますね。
イースターPâques(パック)で食べるお菓子はどんなもの?
イ-スタ-には、この時期特有のお菓子を食べます。
これがまた楽しみなんですよね~♪
今回は私の地域で食べる、イ-スタ-のお菓子をご紹介しますね。
アルザス地方のAgneau pascalアニョ-パスカル
上記てもチラっと書きましたが、子羊のお菓子を食べます。
アルザス地方の隣に住む我がロレ-ヌ地域に、Agneau pascal(ア二ョ- パスカル)という、子羊の形のお菓子がパティスリー(お菓子屋さん)で売り出だされています。
アルザス語ではOsterlammeleと言うのですが、恐らくオステ-ラムルと読むのでしょうか?
下の写真は、我が家近くのバゲットがおいしい、Boulangerieブロンジュリ(パン屋さん)です。
ここでは、名前がAgneau de Pâques(イ-スタ-の子羊)になってましたが、家に帰って調べると、どちらも呼ぶそうですよ。
※写真はマダムに頼んで撮らせて頂きました。
食べるのが可哀想なほど、可愛いです!
ここのマダムに「このアニョ-パスカルは、アルザス地方のですよね?」と尋ねたら「この地方(ロレ-ヌ)でもトラディショナルなお菓子なので、食べるのよ」と言われました。
※実はこのAgneau de Pâquesはフランス全土で食べられるお菓子です。
ですが、アルザス、ロレ-ヌ地方はキリスト教信者が多いこと、それ故に現代もなお、伝統的な食事をすることが多いので、他の地方よりもたくさん食べられるとの事です。(義父談)
味は、やはり軽い感触でした。
作り方が動画があったので、載せますね。
うさぎと言いこの子羊と言い、どこから食べるか毎度悩むんですよね~。
卵は躊躇なくガブリといけるんですが、ゴメン!と思いつつ食べています。
イースターにうさぎがなぜシンボルか?のまとめ
イースターになぜうさぎがシンボル?についてお届けしました。
うさぎのシンボル「多産=豊かさ」そして、季節が丁度春ということもあり「花が咲く=再生」この2つをイメ-ジするからでした。
うさぎ以外に卵、釣鐘も同様にイースターのシンボルですが、うさぎと卵はわかるとして、鐘だけは、未だにわけワカメです。
しかしながら18世紀辺りから、イースターのチョコレートを食べ続けていたとは驚きですね。
ショコラティエも掻き入れ時の様で、ノエルのパティシエ同様に大変忙しそうです。
あなたもこの時期にフランスに来られたら、卵型やウサギのチョコレ-トを一度ご賞味くださいね!
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