フランスの赤ちゃんは、本当に夜泣きしないの?
結論から申しますと、夜泣きします!
私の息子は半分フランス人ですが、小児科の先生に勧められたフランス式で、赤ちゃん時代は効果があったものの、やっぱり夜泣きは4才ごろまで続きました。
『
夜泣き問題がようやく終わりの私も、それって本当!?と衝撃を受けたぐらいです。
我が家が行ったフランス式寝かしつけ
私の息子は一人でネンネ出来なかったのですが、Pédiatre(ペディア-ト=小児科医)にこっぴどく注意され行いました。
その方法でなんと!?1週間ほどで30分内に一人で寝るようになったのです!
その小児科医に注意された時の会話は、こんな感じでした。
と、耳を疑うようなアドバイスを貰いました。
しかもダメ出しで
びっくりしましたが、反対にそんな対処でいいのか、楽じゃん!と思い、実際その晩に試しました。
最初は息子の叫び声で、胸が張り裂けそうな程辛かったですが、息子も泣いても無駄だと諦めたのか、段々泣く時間も少なくなって、その内一人で寝るようになりました。
めでたしめでたし。と言いたいところですが、それから2歳になって、また夜泣きが始まり、今度は夜が怖いと言ってベビ-ベットから脱出し、夜中に泣きながら私の寝室に毎日来るようになりました。
赤ちゃん時代が終わっても夜泣きすること続いたのです。
これは我が家だけかと思って他のママさんに尋ねたら、やっぱり小さい子供は怖い夢(cauchemar コシュマ-=悪夢)を見て夜泣きすることは、稀ではないと言われたので、我が家が例外ではなかったと安堵しました。
これは脳の発達していることから起こるので、フランスでも「この時期は仕方ない」と言われることが多かったです。
子供のせいではないですしね、親は寝不足で辛いですが、ひたすら耐えるしかなさそうです。
寝不足のママパパさんも、フランスでも多いです。
夜泣き対策はあるの?
いくつか対策があります。
脳の発達のせいなので、仕方ないと思いつつ、やっぱり怖いのはかわいそう。
悪夢を見て目覚めても、安心させることが大事だと思って、色々情報を集めて試してみました。
実際に我が家では、これらの夜泣き対策をしてみました。
1.Doudou(ドゥドゥ)を枕元に山ほど置く。
Doudouドゥドゥとは、お気に入りのぬいぐるみのことですがが、
ぬいぐるみを、枕元に山ほど置いて安心させる方法です。
フランスでは、親から生まれたばかりの赤ちゃんへDoudouを与えられるんですよ。
私の息子も、夫が病院に持参したネズミのDoudouを与えられ、それからずっと一緒です。
今でも怖がりな息子は、お気に入りのDoudouのほかにも、枕元に恐ろしいほどのぬいぐるみを置いて眠っています。
これで安心して熟睡出来るならいいかと思って、あえてそのままにしています。
もう小さくないので、窒息の恐れもありませんしね。
ただ、お気に入りのものほど汚くなるのですが、離さないので洗えないのが難点です。
写真下は現在の息子のベットにあるぬいぐるみです。
これでも大分少なくしました。
次の写真は小さい赤ちゃんの時代ですが、この時期は危ないので、あまり置いていませんでした。
息子は赤ちゃん時代の方があまり夜泣きしなく、2歳過ぎの方が大変でした。
結局5歳近くまで夜が怖いと泣いて、私も疲労困憊。本当に大変でした。
2.光るおもちゃを持たせ、小さな光を部屋に灯す
暗い所で光る、彼が”mimi lumière(=ミミ ルミエー=うさぎの光”)と呼んでいる、蓄光のうさぎのマスコットを必ず持たせています。
※息子は大好きな動物のうさぎを、なぜだか”ミミ”と呼んでいます。フランス語でうさぎはLapin(ラパン)と言いますが、不思議です。
それと写真下のものは、うさぎ同様に暗闇の中で光るヘビのおもちゃです。
両手に上のうさぎと、このヘビを持って寝ています。
そして次の写真は、息子のお気に入りの小さな夜用の星型の常夜灯です。
常夜灯は床近くのコンセントに付けるので、睡眠の邪魔にならず、でも光が灯っていることで精神的に安心するのか、息子には効果がありました。
これを灯してから寝る前に「この光があるから、怖くないよ。そしてパパママは下の階にいるから大丈夫」と言うと寝てくれました。今でも点けてます。
3.ドアを少し開けておく
赤ちゃんの時は、閉めて寝ても大丈夫でしたが、2歳からの夜泣きでは少し開けて寝ています。
これだけでも彼にとっては大違いのようで、室内の灯りと共に、廊下の光で安心するようです。
4.刺激的なテレビは見せない
日常で何かショッキングなことがあると、それにより悪夢が見やすいので、見せないようにしました。
息子は小さい時あまりテレビに関心がなく、私と遊んでばかりいたのですが、私が見たいテレビ番組であっても、怖いものは見ませんでした。
この当時はほとんど料理番組や、家の改築番組ばかり見ていました^^;。
5.琥珀を身に付ける
琥珀は赤ちゃんを落ち着かせたり、歯の生え始めに効果があると、薬局やBio(オーガニック)ショップで赤ちゃん用のネックレスが売られています。
我が家の場合は、たまたま義母がポ-ランド旅行に行った時のお土産に、写真上の琥珀のブレスレットを貰いましたが、息子はそれで遊んであまり身に付けていなかったので、効果を感じませんでした。
!注意!
この琥珀ネックレスは新しい流行として人気ですが、La Société française de pédiatrie(フランス小児科医会)が危ないと警告しています。
何故危ないかと言うと、歯の生え始めの痒みの為に、ネックレスを齧って、赤ちゃんの首を絞めてしまったり、ネックレスを引っ張り壊して、琥珀の粒を飲み込む恐れもあるからです。
泣いたときの対処はどうする?
泣いたときの対処は、私は怒らないことと、抱きしめて安心させることでした。
夜中に何回も起こされて、眠くて仕方なくて気が狂いそうになる時もありましたが、彼がわざと私に意地悪して夜泣きする訳でもないので、グっと堪えました。本当に腹が立ちましたけどね。
夜泣きが終わったのはいくつ?
結局、寝不足が解消したのは、息子が5歳ぐらいだったと思います。
ですが、今でも息子は早起きなので、土日関係なく朝7時前に起きる時もあるので、早く寝ないと睡眠不足になります。
我が家は早寝なので、22時半には必ずベットに入る様にして、早い時は22時にはベットに入っています。イライラの元は寝不足と実感したので、とにかく早寝して睡眠確保するのが一番でした。
最後の手段として行ったこと
息子が泣いて怖がって寝ようとしない時は、最後の手段として、彼のベットの隣に布団を敷いて横で寝ました。
そうすると安心してすぐ寝てくれたので疲れ果てて、これ以上睡眠時間を奪われたくなかった時は、隣で寝ました。
フランス人の夫には「そんなの考えられない!」とだいぶ非難されましたが、夫は出勤時間が早いので頻繁に息子の為に起きてくれませんでしたし、何を一番優先するべきかと考えたら、私は自分の睡眠時間を優先しました。
何度かしがみつかれて、一緒のベットで寝た事がありましたが、息子の寝相が酷くて全然眠れなかったので、寝るまでは隣で添い寝して、完全に寝たら隣の布団にそっと移動して寝ました。
途中でママ!と呼ばれた時もありましたが、「ママは隣でネンネしてるから大丈夫」と話し掛けました。
子供の精神の安定を考えると、川の字になって寝るのもいいのでは…と個人的に思いますが、本当に思い出すだけでも、大変な日々でした。
フランス人は絶対添い寝しないものなの?
ホントはダメだけど、あまりにも泣くので一緒に寝てしまった…と言う事も多くはありませんが、聞いた事があります。
フランス人でもそんなことするの!?と私にとって衝撃でしたが、やはり様々です。
フランス人と言えどもいろんなフランス人がいて、特にヨ-ロッパは陸続きですから、フランスで育った人であっても、両親はフランスではない国から来ている家庭も多いので、実の所は色々な考え方があり、その家庭それぞれで対処をしていました。
「フランスでは夜泣きの対処はこうです」とは、一言で言えないのが現実です。
一応赤ちゃんが泣いても、少し待つようにと小児科医に言われますが、心配性の人や、我慢できない人は、やっぱりすぐに抱っこしてしまう人もいます。
最後に楊夫人からあなたへ
フランスの子供は聞き分けがよくってスっと一人で寝る…というのは幻想です。
フランス人のママさんだって、やっぱり疲れています。
どうやって解決しているかというと、あっさり諦める事です^^;。
「Tant pis! トンピ=仕方がないよ」と言って、この時期はどうしようもないと、あっさり諦める人が結構多いです。
夜泣きは脳の働きの為に起こり、夢の中で記憶の整理をしています。
これを知っているのと知らないのは、赤ちゃんや子供に対する接し方も大きく変わりますし、泣く本人も辛いだろうなと考えるとと、事情を知らない時より優しく対処出来ます。
夜泣きも脳の成長の為だと受け止めて、親の睡眠不足は週末にカップルで、交代で仮眠をとるなどして、乗り切りましょう。
私も日曜日には、いつも昼寝していました。
夜泣きといい、子育てといい、フランスって楽そう!と思われてますが、その真相は?
⇒フランスは子育てしやすいって本当!?そのウワサのウソホント!
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