フランスの年末のビックイベントと言えばクリスマスことノエル!
12月のフランスでは沢山のクリスマス独特のお菓子が街に出回ります。
- フランスのクリスマス(ノエル)はどんなお菓子を食べるの?
- なにか特別なお菓子があるのかしら?
そんな疑問にお答えします!
一般的にクリスマス(ノエル)で食べられるお菓子と、私の住んでいるアルザスロレーヌ地方のノエルのお菓子も合わせてご紹介しますね!
フランスのクリスマスで食べるお菓子はまずチョコレート!
クリスマスのお菓子と言えば、一番に思い浮かべるのがチョコレート!
そう!12月1日から食べられる、アドベントカレンダーのチョコレ-トです。
12月1日にはアドベントカレンダーのチョコレ-トがやっと解禁。
1日から24日まで、毎日小さな扉を挙げて、小さなチョコレートを食べることができます。
子供達は朝からソワソワ!その様子を見るのはとっても可愛いですよ。
フランス語ではアドベントカレンダーのことを「Calendrier de l’avent カランドリエ ドゥ ラヴォン」と言います。
11月辺りから、アドベントカレンダーが街で売られるのですが、これを見ると「ああ、年末だなあ…」と感じる、風物詩となっています。
我が家の息子は朝起きるなり、第一声が「ママ~ショコラ!」でした。
そんなに楽しみなの!?と驚くほどですが、よっぽど嬉しいんでしょうね。
※ショコラとはフランス語のチョコレ-トのことです。
アドベントカレンダーとは、どんなもの?
ミシン目のある、小さいドア型の明け口が24個ある箱型のチョコレートです。
その名の通り、カレンダーの様になっていています。
毎日、その日付けのドアを開けて「今日はどんな形のチョコレ-トかな?」と見るのが楽しいんですよ。
この下の写真のように、1~24日までのドアがあります。
どれどれ?と開けてみると、
Père Noël ぺーノエルが居た!?
※ Père Noëlとはフランス語で「サンタクロース」という意味です。
味はどれも同じですが形が違い、トナカイや雪だるまなど、クリスマスや冬をイメージするものが入っています。
実は、このアドベントカレンダーですが、手作りなさっている方も沢山います。
かわいい24個の小箱や袋にちいさいお菓子を入れて、部屋に飾るお宅もあります。
いつかは作ってみたいなあ~と思いつつ、毎年市販ので済ませてしまいました。
アドベントカレンダーはチョコレ-ト以外にも、Bonbonボンボンこと飴ちゃんや、プレイモービルなどのおもちゃが入っている箱もあります。
ですが、やはり一般的なアドベントカレンダーといえばチョコレ-トが多いですよ。
一般的なフランスのクリスマスで食べるお菓子とは?
定番はやはりBûche de Noël ビュッシュ・ド・ノエル、日本でもおなじみの切り株のケ-キです。
ですが、実はこれ以外にもクリスマスで、よく食べるお菓子がいっぱいあるんですよ!
フランスのクリスマスを象徴させる、代表的なお菓子について、詳しくお伝えしますね。
クリスマスと言えばBûche de Noël ビュッシュ・ド・ノエル!
やはり、クリスマスケーキと言えば、Bûche de Noël ビッシュドゥノエルでしょう!
このケーキはクリスマス(ノエル)当日の25日やRéveillon de Noël レヴェイオン ドゥ ノエル(クリスマスイブ)の24日辺りに食べることが多いケ-キです。
※上の写真はわたくし自作の一品です。
いつもは手抜きばかりですが、この年はがんばりました!
一口でビュッシュ・ド・ノエルと言っても、クラッシックなものからスタイリッシュなスタイルのケーキがあります。
本当に選ぶのが悩ましいほど、色々なタイプがあるんですよ。
上の写真は、ビュッシュ・ド・ノエルの進化タイプと勝手に命名した、スタイリッシュな形のものです。
日本ではクリスマスケーキというと、生クリームで覆われた円形状で、いちごとサンタのマスコットが付いた、かわいいタイプが多いですよね?
ですが、反対にフランスでは、どちらかというと大人っぽい、シックなスタイルのケーキか、伝統的な切り株のビュッシュ・ド・ノエルをよく見ます。
ビュッシュ・ド・ノエルのバリエーションは?
ビュッシュ・ド・ノエルにはバリエーションがたくさんあります。
素材も、生クリームやバタークリームにアイスクリ-ム、そしてムースタイプと様々!
私は今まで食べた中では、ムースタイプがあっさりしてて好みでした。
下の写真は、市の料理講座でみんなで作ったフランボワーズのビュッシュ・ド・ノエル。
デコレーションしていないので、ちょっとアッサリし過ぎてますが。
反対にずっしりとくる重いバタークリームも、根強い人気の様子。
下の写真は昨年、義母が買ってくてくれたバタークリームタイプのビュッシュ・ド・ノエルですが、かなり甘いです。
義母好みなのか、なぜだか毎年このバタークリームのケーキを買ってくれるんですよね。
バタ-クリームは生クリームと違い、こってりとしてズシンと来る重さと甘さのハーモニ。
何回チャレンジしても、2、3口でギブアップ!
家に貰って帰っても全て夫に食べて貰っています。
ちなみにノエルの食事の時のデザートは、またビュッシュ・ド・ノエルとは別のケ-キを頂きます。
なんだか食べてばっかりジャン!という感じですが、ホントに食べてばっかりなんですよ、クリスマスは!
Le pain d’épices パンデピス
Le pain d’épicesパンデピスとは訳すと「スパイスのパン」。
スパイス入りで形がパウンドケ-キのような長方形の形をしたケーキが一般的です。
香りが独特なので好みに分かれ、あまり好きじゃない人もいるのですが、私は嫌いではありません。
どんな香料が入っているのかと言うと、一般的には
- cannelle カネル:シナモン
- coriandre コリオンドゥ:コリアンダー
- gingembre ジャンジャンブル:ジンジャー(生姜)
- girofle ジロゥフル:クローブ(丁子)
- anis アニ:アニス
の5種類や
- noix de muscade ノア ドゥ ムスカドゥ:ナツメグ
- rase de poivre noir ラス ドゥ ポワァヴ ノア:黒コショウの擦ったもの
- cardamome カァダモン:カルダモン
この香料を見ただけでも、なかなかスパイシーだと感じがしませんか?
この3つを加える場合もありますが、大体上記のスパイスの数種類を混ぜて好みで作ってもOK。
そして、忘れてはならないのが、はちみつを加えること。
クッキー型のパンデピスもあります。
このクッキー型も結構スパイスが効いているので、子供にはちょっと強いかもしれません。
ウチの息子は、香料が苦手で食べませんでしたが、私は好きです!
家でパンデピスを手作りする場合は、簡単に出来るように”Mélange Pain d’épices メロンジェ パンデピス“という、既に混ぜてある香料も売っています。
このパンデピスですが実は古くは中国起源ですが、フランスではランスが一番最初にパンデピスの街として確立され、次にディジョンもまた有名になりました。
このパンデピスのスパイスの匂いを嗅ぐと、一気にノエルだなあ~という気分になります。
おやつの時間にこのケーキと共に、クリスマスティ-を飲むと、クリスマス気分が盛り上がりますよ。
Stollenストレン、もしくはChriststollenクリストレン
ドイツで有名なケーキ、シュトレンですが、これもクリスマスにフランスで食べることが多いお菓子です。
tout-metz.comによると、このお菓子は食糧不足しがちな寒さの厳しい時期に東フランスの家庭で、準備されたお菓子でもあったそうです。
最高の風味を味わうためには、シュトレン作ってから15日休ませてたのち、毎日少しづつ食べると良いそうですよ。
私も昨年作りたい!と思って9月に干しブドウをラム酒に付けました。
ですが、年末忙しくなって結局作れず干しブドウははなり風味を増して眠っています。
一番食べるクリスマス時期のお菓子は?
ズバリ、ショコラこと、チョコレ-トです。
ノエルと言えば一年に一番ショコラを大量に食べる季節ともいえるでしょう。
こんなに食べるの?と思うほど誰かしら貰うことも多く、12月は特に子供達にとっては特別な月でショコラまみれです。
12月に入ると、待ちに待ったアドベントカレンダ-のチョコを食べ始め、さらに我が地方では12月上旬に行われる聖二コラ祭も街で祝い、そこでまたお菓子を貰います!
こちらが我が地方の名物、聖二コラのチョコレートです。
さらに、学校に聖二コラ(子供の守護聖人)が来て、またショコラの大入り袋をもらいますが、その後クリスマス前にはぺーノエルこと、サンタクロ-スも学校にやって来て、再びショコラをもらうのです!!
学校でチョコレ-トをもらうって、すごくないですか?
私は学校でお菓子を貰う事に、とても驚きました!?だって私通っていた日本の学校で、お菓子をもった記憶なんて、ありませんもの。
下の写真のように、こんな大入り袋に幼稚園児と小学生全員に振舞われます。
あまりの大きさにびっくりしました、虫歯出来そうで怖い。
本当にこの時期、またもらったの!?と言うほど、チョコレ-トもらってます。
私は毎年この季節になると、フランス人の子供に生まれたかったと思うほど、美味しいものと楽しいイベントがいっぱいで羨ましい~。
次は、私の住んでいるアルザスロレーヌ地方のクリスマスのお菓子を、ご紹介しますね!
アルザスロレーヌ地方のクリスマスのお菓子は?
フランスというより、独特の地方色が強い、我が地方のアルザスロレーヌの名物ともいえるお菓子をご紹介します。
Spritz de Noël プリッツ ドゥ ノエル
我がアルザスロレーヌ地方では、クリスマス時期にはSpritz プリッツというクッキ-をよく食べます。
どんなクッキ-かというと、詳しい動画を見つけたので、一度ご覧ください。
基本の材料はバタ-、砂糖、小麦粉に卵です。
とってもシンプルなお菓子でしょ?
形はこの様な細長く、ギザギザの絞り口で出すのが特徴のクッキ-です。
小麦粉代わりにアーモンドプードルを使っているレシピもあって、私は手作り好きな友人からはアーモンド風味の方をよく頂くきます。
パティスリーでも、この時期には小さな小袋に入って、販売されていますよ!
Bredele ブレドゥル
bredeleもしくはbraedeleともいわれるクッキ-です。
とっても可愛い動画があったので紹介します。
このレシピはなんと、嬉しいグルテンフリー!
正直、普通のクッキ-やビスケットとあまり変わりません^^;。
ただ、型をクリスマスに関する形にするぐらいで、何の変哲もないクッキ-です。
ですが、クッキ-もアルザスロレーヌのクリスマスでは、よく食べられるお菓子だという事を知って頂ければ嬉しいです。
ストラスブールのマルシェドノエルでも、Bredele売っていました。
12月にアルザスロレーヌ地方に来られた方は、是非一度ご賞味くださいね。
参考文献:tout-metz
最後にフランスのクリスマスで食べるお菓子まとめ
フランスのクリスマスで食べる有名なお菓子と言えば、ビュッシュ・ド・ノエル、パンデピス、シュトレン。
その他はイタリアのお菓子の、パネトーネもよくスーパーで見かけます。
さらに、忘れてはならない我が地方のアルザスロレーヌ地方の風物詩ともいえる、クッキ-のSpritz。
これを食べなくてはクリスマスと言えないほど、我が地方では馴染み深いクリスマスのお菓子です。
とにかく、街中がワッショイ!という雰囲気のクリスマス。
この季節の美味しいお菓子に興味を持ったあなた!、是非クリスマス時期のフランスへいらしてくださいネ。
特に、アルザスのクリスマスはムード満点で最高ですよ~!
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