パリパリの表面になかはふわ!の美味しいクロワッサン。
そういえば、クロワッサンってどんな意味?と疑問に思ったかもしれません。
クロワッサンで有名なフランス在住の私が、調べてみました。
- クロワッサンの意味は?クロワッサンって何語?やっぱりフランス語?
- クロワッサンの起源や由来は?
- フランスとクロワッサンについて
このような項目で、詳しくおつたえしますね!
調べてみると、結構謎に包まれていましたよ。
この記事で、次回のフランス旅行の際に、クロワッサンを味わうと共に歴史を感じて下さると嬉しいです。
では、これから一緒に見ていきましょう。
クロワッサンの意味とは?
フランスの朝食のシンボル!と言われているクロワッサンは、フランス語!
意味は「三日月=croissant コワッソン」なんですよね。
フランス語の三日月については、発音などこちらで詳しく書いています。
フランス人の4人に3人が消費し、子供がいる家庭で顕著に消費されていますが、正直毎朝クロワッサンを食べると太りますよ!!
私は朝食抜きですけどね。?
YouTubeの良いところは、途中でストップ出来る所と、何度も繰り返し見れる所です。
クロワッサンの由来や起源は?
クロワッサンは元々フランスじゃないの?と私も思っていましたが、実は東欧の(Le kifli もしくは kipferl)という伝統的なロールパンが起源なのです。
※ 東欧(チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、セルビア、ブルガリア、北マケドニア、オーストリア etc…ちょこっとイタリアも)
こちらです↓似てるでしょ?
Wikipediaでは、オーストリアでは13世紀から存在したと言われていますが、フランス語のサイトで色々調べてみると、語源はやはり東欧の様。
昔のポーランド語でrogalは角/ホルンを意味し、古いドイツ語でKipfaは「燭台」を意味し、荷車の燭台や「角」を指しているので、13世紀以降、Kifliは異教徒由来のパンを指すようになったと書かれていました。
ちなみにハンガリー語では、Kifliは「ねじれ」「三日月」を意味します。
参考サイト:https://stringfixer.com/fr/Kifli
意味は、やはりフランス以外でも「三日月」だったようです。
でもなぜ「三日月」なのか?ですが、こう書かれてありました。
三日月の形をしたパンやお菓子は、古代に月の女神セレーネへの捧げ物として出されたと言われています。
また、その形は角を連想させ、どちらも古代の象徴と関連付けられ、現存する最古の菓子の形と考えられています。
月型のお菓子は、ボール状の生地を手で丸めて円柱状にすることで自然に出来上がります。
以上のことから、背景に自然崇拝が見えてきました。
月にお供えするお月見同様、女神にこのパンをお供えしていたようですよ。
確かに、クロワッサンの祖先である上記でご紹介したKifliキフリ(もしくはkipferlキプフェル)は、13世紀のオーストリア、そしてハンガリーとイタリアなどで存在が証明されましたが、レシピ(塩味または甘い)には生地の一貫性(パイ生地なのかどうか)は謎なんですよね。
さらに、近東や、オスマン帝国のスルタンの公邸であるトルコのイスタンブールにある宮殿であるトプカプ宮殿の厨房にも起源がある可能性もあるので、はっきりこの国!と断定することが出来ませんでした。
または伝説上でのクロワッサンの起源
真実かどうかはさておき、伝説ではクロワッサンは勝利祝うために作られました。
舞台は1683年のウィーン。トルコ軍に包囲されたオーストリアの首都での出来事です。
ウィーンを攻撃して壁を壊すために、オスマン帝国は夜な夜な行動し、シャベルとつるはしでトンネルを掘り街に入りました。
夜遅くにまだ起きているのはパン屋だけ。そのパン屋たちは発掘している騒音を聞いて、オーストリア軍に警告したんですよね。そのおかげではウィーンの街を救ったわけです!
で、オーストリアは勝利を祝う意味で、トルコ帝国の象徴である三日月形のデザートを発明したのが伝説でのお話です。
武士の情けではないですけど、自分の国の勝利を祝う為に、敵国の象徴のお菓子を作るなんて無粋では?と、これを読んで思いましたよ。
伝説であって欲しい内容でした。
参考サイト:https://www.196flavors.com/fr/autriche-croissant-au-beurre/
起源はわかったところで、いつクロワッサンがフランスにやってきて、朝食の代表的な食べ物になったのか?
次にそこを詳しくお伝えしますね。
クロワッサンがフランスに来たのはいつ?
クロワッサンがフランスに来たのは、少なくとも13世紀にはオーストリアで報告されていたと言われています。
そして、オーストリアのウィーンからマリーアントワネットがカバン入れて⁉フランスに来ましたと言われていますが…
実はフランスで初めてクロワッサンが登場したのも、かなり謎めいた由来があります。
代表的な2つのバージョンをご紹介しますね!
フランスに来たクロワッサンの逸話、その1
最初の説では、1839年頃、パリのリシュリュー通り92番地にブーランジェリー・ヴィエノワズを創業したオーストリア人将校アウグスト・ザングが、まさにオーストリア菓子の全てのKifliキフリを得意とし、フランスにクロワッサンを持ち込んだとされています。
その典型的な半月型の形は、やがて現在のクロワッサンへと姿を変えました。
一つは、よく知られているこちら!
こっちの話の方が魅力的ですけどね。
フランスに来たクロワッサンの逸話、その2
もうひとつは、オーストリア王女マリー・アントワネットとフランス王太子ルイ16世の結婚に由来するものです。
王妃マリー・アントワネットはオーストリア出身。母国のKifliキフリの朝食が大好きで、ヴェルサイユ宮殿に旅立つとき、思わず持って行ったといわれています。
そして、バターの量を増やすことなしには朝食を持たずにはいられなかったと言われています。
その結果、このKifliキフリは当時のパティシエたちに好評で、すぐに採用されクロワッサンになりました。
このような逸話が残っていますが、いずれにせよオーストリアのKifliキフリからヒントになって、変化したのがクロワッサンです。
当時は、フランスの代表的な定番の朝食になると、思ってもいなかったのではないでしょうか!
最後にクロワッサンの意味はフランス語?についてまとめ
クロワッサンはフランス語で、意味は「三日月=croissant コワッソン」です。
フランス語なんですが、実はクロワッサンの元祖はフランス発祥ではなく、東欧辺りのKifliキフリという、菓子パンと言われています。
フランスに来たのは13世紀ごろで、Kifliキフリというオーストリアのお菓子がフランスにやってきて、変化させたのがクロワッサンと言われています。
今ではフランスの朝食の定番!と言われています。が!本当の所は、毎朝焼き立てのクロワッサンをわざわざパン屋に買いに行く人は、そんなに居ないでしょう。
だって、朝は皆忙しいし、毎朝クロワッサン食べてたら絶対太りますもん!!
と言うわけで、フランスにいらした時は「まあいっか!」という事にして、美味しいクロワッサンの朝食楽しんでくださいね!
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