ホタテ貝を目印にサンティアゴ デ コンポステーラの道のルピュイへ

楊夫人
夏のバカンスで、友人に会いにオ-ベルニュ地方に行って参りました。
その旅行の中での印象に残った場所の一つが、ル・ピュイ=アン=ヴレLe Puy-en-Velay)。
そう、フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の一つ「ル・ピュイの道」ですが、ここが私にとって、とても印象的な街でした。

至る所にホタテ貝、まるでホタテのロックンロ-ル!
宗教に疎い私でも楽しめた”ぶらりル・ピュイ=アン=ヴレ”をお伝えします。

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ル・ピュイはどこにあるの?

ル・ピュイこと、ル・ピュイ=アン=ヴレ (Le Puy-en-Velay)は、オーヴェルニュ地方のオート=ロワール県にあります。
フランスの中央より右下という所でしょうか。
パリからの行き方は、フランス観光開発機構のサイトによると、パリ・リヨン駅からTGVでサン・テティエンヌ駅まで約3時間、同駅で在来線に乗り換えて1時間30分、Le Puy en Velay駅で下車。


地図で言うとこの辺です。
ちなみに印をしている場所は、私が今回登ったStatue Notre-Dame de France(マリア像)のある個所です。

 

駅を降りて少し歩くと、上からマリア像がようこそ!

私がびっくりした何といっても駅を降りてから見える、マリア像。
ええ、こんな大きなマリア像が赤ちゃん抱っこしてお出迎え!?とびっくりしました。

友人に「あのマリア像の中、登れるのよ」と言われ、さらにびっくり!
あんな高い所まで登る人おるのか、スゴイな…と、この時は思っていました。

駅から旧市街地までは、そんなに時間掛かりません。
カラフルな可愛い街並みを見ながらブラブラ。
https://monpetitcahier.com//HLIC/96c32a29d35b9d3d521fbacb8da5eef9.jpg
※画像はvia-compostela.comよりお借りしました。

壁にはミニマリア像があったり、

ステキな古本店を見たり、大聖堂までの道中にはお店屋さんが沢山あったので、楽しめました。

このアルファベットの文字の装飾が、とても優雅でありませんか?
鳥にバイオリンにお花が植物と共に描かれています。
額縁に入れて飾ると素敵!う~これ欲しかったです。

フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路の1つルピュイ

この、ル・ピュイはサンティアゴ・デ・コンポステーラへとつながる主要な巡礼路4つのうち1つであり、巡礼と聞くと、長い道のりを黙々と歩くイメ-ジで大変そうなイメ-ジを勝手に抱いていましたが、道行く人は、なんだか楽しげ!

友人に聞くと、ハイキングする感覚で楽しみながら歩くとの事。
地面を見たら、貝殻マ-クが!これは標識だそうです。

実はこれは貝殻というより、ホタテ貝と言った方が正しいのですが、ホタテと聞くと安岡力也を思い出してしまう、悲しい40代。
この巡礼者をホタテ男こと力也を彷彿させる私は、未だに昭和時代の人間です


それはさておき、なぜホタテ貝?
調べたところ、古代ではホタテ貝は愛のシンボルでもあり、魔術、不運、疾患のすべての種類から保護すると言う意味だったそうですが、他にも色々な説があります。

もう一つの説を上げますと、ホタテ貝は中世から巡礼のシンボルで且つ、聖ヤコブの象徴から来たそうです。
聖ヤコブとは、新約聖書に登場するイエスの使徒の一人ですが、実際の所なぜ彼の象徴がホタテ貝になったかは定かではありません。

伝説では、彼が乗った暴走馬が海流から引き上がったら所、ホタテ貝が取れたので、それ以来彼の名に貝殻と与えられたと書かれてありました。

なんでそこでホタテ貝と名付けるのサ、と心の中で突っ込みましたが、伝説というのはどこか奇妙な感じがするものです、サっと流して次に進みましょう。

急な坂の上にある大聖堂、Cathedrale Notre-Dame Du Puyへ

友人と話しながらブラブラあるくと、段々坂の勾配がきつくなってきました。

大聖堂がチラっと見えてきました。

ヒエ~大聖堂ってあんな上にあるの!?

あんな急な坂登るんですか!と言うと、友人は「教会の前の階段は、もっと急なのよ」といともさらっと私に告げました。
日頃運動しておけばよかった…と後悔したのは言うまでもありません。
こんなに急ですが、石畳の建物が可愛い~と眺めつつ登りました。

やっと登って大聖堂の階段も登り切り、上から風景。
こんなに高い所まで来ちゃったの!?
これは、年取ったらもっとシンドイ所かも…。

やれやれと思っていたら、教会の中にまた階段が!?試練は続く。

やっと最後の階段を登り切り、中まで到達!
この時点で、満足してしまいました^^;。
いやいや、これからが大事なんです、黒い聖母を見なければいけません!

黒い聖母のマリア像は意外と小さかった。

17世紀から設置されている黒い聖母がこと、Notre-Dame du Puy:La Vierge Noire。
思ったより小さく、こじんまりと佇んでいました。

お顔が見えずすみません。聖母は子供を抱えていますが珍しい形だったそうです。
聖母の中央にある丸い黒い部分は子供の顔です。
ひょっこり出ている所が可愛い。

アップの写真がないので、動画をご覧ください。
4分27秒の所では大聖堂の中、5分27秒の地点では、眼がガラスで鼻が長いミステリアスな顔と書かれていた、以前の聖母が見れますが正直ちょっと怖いです。
今の方がいいです…。

現在の聖母は6分30秒あたりで見れますので、早送りしてみて下さいね。

ヒマラヤ杉で出来ているこの聖母、日焼けした肌は豊饒(ほうじょう)と繁栄の女神、エジプト神のイシスを表現されているそうです。

奇跡を願いながら、熱病の石に触れる

この大聖堂の中にある有名な石が、熱病の石 la pierre des fièvres。

この石についての由来を読んで見ると、またもや奇妙な話でしたのでザっと説明します。

この地元の女性は悪性の熱があり、聖母に助けを求めに行きました。
すると、そして彼女の夢の中で聖母が現れ、彼女にこう話しかけました。
「巨大な石の上に行かなければなりません、祭壇の形の大きな石の上に。
その祭壇の形をした石はrocher d’anis(場所の名前)にあり、森の中にあります。
その石を探し、見つけたらすぐさまその上に寝なさい」
彼女は探しに行き石を見つけ、即石の上に寝ました。
すると再び彼女の夢の中に聖母が現れ
「St Georgesに会いなさい。そして彼にこう言ってください。
”rocher d’anisに教会を作りなさい”と」すると、夢から覚めた病だった彼女はすっかり治り、その話をSt Georgesに話した。


この様な奇跡の話から、この石は不思議な力を持つ石だと伝えられるようになりました。
そんな重体で森の奥にあるrocher d’anisに行けた時点で、もう治ってたんじゃ…いやいや言うまい。

私も持病の皮膚病と、慢性鼻炎が治まります様にと、石に触れてきました。
奇跡が起こり、治ったら報告しますね!

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教会グッズショップにてメダイ購入

教会にあるグッズショップにて、念願のメダイを購入しました。

 

 メダイとは

メダイとは、ポルトガル語でメダルですがフランス語ではメダイユMédailleと言います。

パリの老舗デパ-ト”ボンマルシェ”の近くにある教会、不思議のメダイの聖母の聖堂(Chapelle Notre dame de la Medaille Miraculeuseの)で有名なメダイですが、楕円形の板にデザインを施したり刻印を入れた、ペンダントトップ形状のものが教会で販売されています。

ここは写真撮影禁止なので、画像がありませんが、結構広く色々な教会にまつわるグッズが置いてありました。
結構可愛い物も多かったですよ。

ここに来る時に友人から「ここのメダイは効果があるのよ」と教えて貰ったので、興味深々。
カラフルなチャ-ムが可愛いメダイと、ここにしかないLe puyのメダイやらいくつか購入しました。

私が購入したのはこちらです。
とっても可愛いでしょ?

遥々フランスまで行かなくても、日本の通販で色々な奇跡のメダイが買えるようです。
価格もお手頃
なので、気になる方はこちらからどうぞ。

色付のメダイは大きさが2種類。
大きな紫色のメダイの大きさは約2㎝で、小さい左右の水色とピンクは約1.5㎝。

表には天使が描かれていて、

裏には、可憐でしとやかなお花。

小さいメダイは、両面色付です。
まず表は、一般的なマリア像。

裏は十字架のマークとマリアのMのシンボルです。
この小さいメダイは縁の部分から全体的に色で覆われているので、ぽってりとした可愛さが際立ってます。
紫色の大きいメダイは縁はプレ-トの部分が見えてるので、こっちの方がぽってり感あって可愛い感じです。

ここにしかない、Le Puyのメダイは、黒い聖母。
大きさは約1.5㎝。

裏はサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼の証、ホタテ貝です。

ぽってりした十字架のチャ-ムも。

私はキリスト教の信者ではないのですが、十字架の意味はrésurrection=復活。
私は意訳して”再度立ち上がる力”と解釈しました。
くじけることがあっても、このチャ-ムを見たら、またがんばろうと思えるように。

それぞれ、1つづつ付けてもいいのですが、3つ重ね付けが今の気分。
こうして毎日つけています。

昔大好きだった、ageteのアクセサリーを思い出しながら。

夏には迫力のある夜のプロジェクションマッピング!

実は、大聖堂にあったポスタ-を見て知ったのですが、このLe puyのイルミネーションがすごいんです。
この下の動画は今年、2017年の映像ですがRocher Saint-Michel教会という小高い崖の上にある教会に映し出させるプロジェクションマッピングが、なんとも幻想的で素晴らしい!

観光協会の動画があったので、ご覧ください。
タイトルは”Le Puy réveille le volcan ルピュイは火山を呼び起こす”

市役所の建物や、大聖堂でもプロジェクションマッピングしています。
これも素晴らしいですよ。

2017年のプロジェクションマッピング期間は、5月12日~9月30日まで。
毎日21時30から午前0時まで行っています。
※日が落ちてから始まるので、多少前後するかもしれません。

もちろん無料!

開催箇所は、以下の全部で5か所です。
・le Théâtre
・l’Hôtel de Ville
・la Cathédrale
・la chapelle Saint-Alexis dans la cour du Conseil départemental
・le rocher Saint-Michel d’Aiguilhe.

近くに旅行なさる方は、少し足を延ばして是非ご覧ください!
終わるのが深夜ですので、近くにホテルを予約した方が安心です。

私達は今回、電車で来たので時間に余裕が無くて見れませんでしたが、次回はリベンジ!


参考文献:ot-lepuyenvelaypedagogie.ac-toulouse.frcatholique-lepuy.frfrancenervie-secretes.com

楊夫人
友人の提案で、フランスに住んでいながらフランス音痴の私は、名前すら知らなかったLe Puy訪問でしたが、もうすっかりこの街のファンになってしまいました。

明るいですし、活気があります。
そして土産モノ屋が多いところは、私の重要ポイントです。

巡礼というと、なんだか大変な苦しみを抱え、黙々と歩く印象だったサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の道も、そんなイメ-ジが吹っ飛ぶほど観光地していて、楽しく巡礼することも出来るんだ!と知ったことが今回の大きな収穫となりました。

特にお勧めなのが、可愛い物好きさん!
あなたも、ホタテのロックンロ-ルを口ずさみながら、フランスの巡礼地Le Puyを訪れてみませんか?

レ-スでも有名なル・ピュイ=アン=ヴレへ、是非おいでませ。


大砲で出来た聖母マリア像の頭の上まで登った体験談は、こちらをご覧ください。

フランスのサンティアゴ巡礼のルピュイへ。マリア像の中を登った景色

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