ここのメインの1つが、コルネイユ岩の頂上にある大きなマリア像。
実は、このマリア像の中から頭の上まで登ることが出来るのです!
高所恐怖症である私が、根性出して登った景色や、ここル ピュイ=アン=ヴレで食べた、ステキなレストランでの郷土料理についてご紹介します。
ル・ピュイを見下ろす巨大なマリア像
二つの奇岩で有名なこのル・ピュイには2つの岩があり、その一つのコルネイユ岩(le rocher Corneille)に、マリア像が設置されています。
高さは132mの上に立っているので遠く離れたところから見え、雲に覆われている日ではまるでマリア像が浮いているかのようにも見える、とても幻想的。
※agape-lepuy.frよりお借りしました。
駅からも少し歩けば、見えます。
1860年9月12設立されたクリミア戦争で勝利した時の、敵から奪った大砲で作ったマリア像は2010年で創立150年。
サラっと説明されていましたが、奪ったモノで作ったんですか!?その発想がスゴイですね。
リノベーションされ2013年に完了したお陰で、想像以上にキレイなマリア像でした。
Le Puy en Velayのサイトにリノベーション工事の様子が見れる写真がいくつかあったので、お借りして載せますね。
鋳鉄台座部分も、交換修理。
外部も全体的な修理をし、破損、腐食した部分の交換を行ったそうです。
仕事とはいえ、こんな高い所で作業は怖そう。
マリア像全長22.7m+コルネイユ岩の高さ132m=154.7m。
ヒエ~!こんな高い場所の足場、足を踏み外したら思うと…私にはこの仕事無理!
色は赤銅色で、明るく柔らかいイメ-ジ。
この通りピッカピカ!元通りに復活。
※以上4画像はlepuyenvelay.frよりお借りしました。
マリア像の中を登る為に、入場料を支払う
今回、私は思い切って上りましたが、あの時決意して登って本当によかったと今では思います。
高い所に行くのは怖かったですが、空に近い高い所から見る絶景は、もしかしたら天国ってあるのかもと思えるほど、空が手に届きそうな風景が見れます。
それは、やはり実際に高い所に行かないと想像出来ない感覚だからかもしれません。
一見の価値アリです、キッパリ!
その当時を振り返って書いてみましたので、ご参考になれば嬉しいです。
マリア像のそばまで、友人と話しながら歩いてたら、入口に到着。
街中はも坂道ですが、そんなに勾配が高くなかったので大丈夫でしたが、さすがにコルネイユ岩のマリア像近くともなると段々高くなってきました。
まだ上登るの!?
上の写真にある様に、この門の中に入って窓口で入場料を支払ってマリア像の中を見学できる仕組みになっていました。
さて、どうする?私は高所恐怖症で高い所が大嫌い。
でも10時間もバスに揺られてオーベルニュ地方まで来たのに、ここで止めては勿体ない!と勇気を振り絞って登ることにしました。
友人は以前登ったので、ここで待っててもらい、一人でチャレンジ。
ま、どうしてもl怖かったら途中で引き戻せばいいや…とも考えていました^^;。
マリア像の中の入場料金(un tarif)
– Adulte: 大人 4€
– 18 ans étudiants: 18歳までの学生 2€
受付のお兄さんに、「Un adulte s’il vous plaît アン ナダルトゥ シル ヴ プレ=大人1人お願いします」と、言ってチケット貰いました。
上の方を小さくちぎられていましたが、これは入場したという印ですね。
大人用は4€なので、1ユ-ロ=130円とすると520円。
パンフレット貰えます。
頭のてっぺんから女の子が覗いてるけど、本当にこれ出来るの!?
不安を抱きつつも、とりあえず行ける所まで行こうと腹をくくり、下を見るのが怖かったので上ばかり見てました。
やっとマリア像のふもとまで到着。
何度か風景が見下ろせる小さな踊り場を発見。
みなさんここで家族写真を撮ったり記念撮影してましたが、私にそんな余裕もなく、怖いので一瞬だけ眺めて写真を撮り、さっさとマリア像へ。
段々近付いてきました。
あの所々にある穴はなに?実はのぞき窓でした。
駆け上がること数分、マリア像のふもとへ到着!
入場の門からそんなに時間掛かりません
第一印象は、デカ!
SALVE REGINAの意味は、元后あわれみの母。
全体像の写真が取れず仕舞いで、lepuyenvelay.frお借りしたものを乗せますね。
聖母マリアは大地に立ち、星の王冠を被り、足でヘビを踏みつぶしつつ、片手に赤ちゃん姿のイエスを抱きかかえた姿をしています。
美しさとともに、母性からくるのであろう頼もしさを感じました。
片手を上げて「よっ!」と声を掛けている様な、チビイエスがなんともかわいかったです。
いざ、マリア像の中へ潜入
螺旋階段を昇って行く途中で、小窓から外の風景を眺めていました。
プレ-トが沢山貼ってありました。
格子の無い小窓からは、美しい風景が見れます。
小窓全体像は、こんな感じ。
バカンス中だったので、結構人が多かったです。
サッサと登らねば、後ろから人が来てつかえてしまうので、必死で最上階へ。
最上階は結構狭くて、皆さんマリア像の頭のてっぺんにはしごで上る為に、順番を待っていました。
下の写真の様に一人づつ登るんですが、これがまた怖そう。
この梯子では、そう高くまで登りませんが、それでも冷や冷やでした。
私の番が来て、ええいままよと思いつつ登ると、素晴らしい景色が!
真っ青な空と、おもちゃみたいな家が一面に広がっていました。
こんな素晴らしい所に来れたことに、友人と義両親&夫にありがとう‼と天に拝んで、怖かったので速攻降りました。
※ちなみに、マリアの頭のてっぺんから覗く所は、プラスチックのようなド-ム型のもので覆われています。
穴が開いているわけではないので、そこまで怖くありませんでした。
あ~怖かった。
ミッション無事終了と胸をなで下ろしましたが、降りるのも下を見ないといけないので、恐怖は続く。
早く友人の元へと急いで駆け下りました。 スタコラサッサ。
素晴らしい風景をありがとう、聖母マリア!
聖母マリアは一体何者?
そういや、聖母マリアや黒い聖母の由来ってどうだったっけ?と自宅へ戻って調べました。
手持ちの学研の「キリスト教の本」によると、なんと聖母マリアはキリスト教発生当時には存在しない存在だったのです。
神格化されたのはかなり後で、西暦431年にやっと「神母」と公認。
その理由は、キリスト教のル-ツでもあるユダヤ教が極端な男性中心主義だった為と書かれていました。
このルピュイの大聖堂の聖母もそうですが、黒い聖母は聖処女マリアの秘められたもう一つの顔、聖母のシャドウを示しているそうです。
イアン ベッグ 著の『黒い聖母崇拝の博物誌』より引用文ですが、「黒い聖母は古代ギリシア、ロ-マからの生き残り、新しい名前、新しい女神信仰のもとでずっと続いてきたもの」
「黒い聖母は、死んだ赤ん坊が地獄を逃れて天国へ行けるよう、洗礼を受ける間だけでも生き返らせたり、妊娠した尼僧院長の産婆を務め、また不義の快楽を楽しむため、無断外泊おした尼僧の代理をするなど、厳しい男性社会の規則の破り方を心得、肉欲の罪を寛大な目で見ている」
との事です。
なんだか、黒い聖母の方が器がデカくないですか?
ものわかり良くて面倒見もいい、働き者のおっ母さんという感じ。
やはり男性的要素だけだと、次第に精神的なバランスが取りずらくなったのかもしれまん。
女性的要素を全て奪われ、行き詰って民衆の力が爆発し、その欲求がマリア=永遠の母性に投射してまった気持ちがなんとなくわかる気がします。
本を読んで益々、聖母マリアに対する背景が深まりました。
ルピュイのステキなインテリアのレストランにて郷土料理を舌鼓
最後にル・ピュイのステキなレストランで頂いた地方の郷土料理をご紹介します。
レストランの名前は ”A la 5eme saison”
私はお腹が空いていたので、サラダ、メイン、デザ-トのムニュ(menu=定食)を頼みました。
まず、サラダですが量は普通で、べ-コンとカリカリとしたクルトンの歯ごたえを楽しめる一皿。
色合いがとてもキレイでした。
写真ブレてすみません。
Puyの名物料理、Lentille(ランティ−ユ=レンズ豆)のソーセ-ジ添えです。
見えませんが、ランティ-ユのス-プというか煮物の中にソ-セ-ジが入っていました。
ソ-セ-ジに塩味が付いていたためか、ランティ-ユ自体はとってもあっさりして、スっとお腹に入りました。
所々に見えるオレンジ色は人参です。アクセントになって綺麗ですよね。
デザ-トは、これもPuyの名物を使ったVerveine(バーベナ)のソースにプチスイスのシャンティ(生クリーム)と、ウエハースのようなフワっとしたお菓子添え。
コクのあるフロマージュに、甘いけどちょっと苦みも感じるバーベナソースが不思議な味わい。
バーベナはハーブにも使われているそうですね。
味は濃厚なクリ-ムのようなチ-ズで、ヨーグルトに似た味で、よく食後のデザ-トにコンフィチュ(ジャム)とともに食べる事が多いです。
赤ちゃんの離乳食にも食べさせます。
このレストランはチラっと見ると一階は狭いですが、2階があります。
インテリアがとても素敵で、雰囲気があります。
クラッシックな調度品。
クラッシックですが、古臭さを感じさせない、どこか現代にも通じるセンスの良さを感じました。
日頃は、昼食は家で食べる息子の送迎などで、バタバタな毎日を過ごしているので、久々にお茶をゆっくり飲める幸せ感じていました。
嗚呼、美味しかった。ご馳走様でした。
参考文献:lepuyenvelay、agape-lepuy.fr、学研「キリスト教の本」
景色を一面に見える所が大きなポイントですが、それとやはり天に近い所に立てるということは、それだけ神に近づきたいと思ったからかなあと思いを馳せながら登ると、なんだか昔にタイムスリップしたような気持になりました。 それにしても、実際に訪れた所を調べることは、面白いですね。 私はこの旅行で全く知識の無かった聖母マリアについて、興味を持ち見方が変わりました。 是非とも聖母マリア像の頭の上から、絶景を見下ろしにル・ピュイ=アン=ヴレLe Puy-en-Velayへ!美味しい郷土料理のランティ-ユも、ご賞味くださいネ
そんな高い所によく登ったなと我ながら思いましたが、やっぱり登って良かったです。
旅する前に下調べするのが一番良いことですが、時間が無ければ帰って来てから落ち着いて調べてもいいと思います。
そして歴史本をもっと読みたくなり、この道中に友人から教えてもらったルルドの泉にも行ってみたい!とまで思う様になってしまいました。
ル・ピュイ=アン=ヴレの大聖堂を見て、可愛いメダイを購入した記事はこちらをご覧ください。
⇒ ホタテ貝を目印にサンティアゴ デ コンポステーラの道のルピュイへ
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