赤と透明(白)がイメージカラーの高級クリスタル製品『Baccaratバカラ』。
結婚や何かの記念の贈り物にとても人気のアイテムですが、高級グラスや豪華シャンデリアの代名詞としてしかあまり知られていないかもしれません。
そんな『Baccaratバカラ』をもっと知るために、産地まで遥々行ってきましたので、リポートします。
まずは、基本的な以下の疑問からお答えしますね。
- 『Baccaratバカラ』の名前の由来は?
- バカラとはどういう意味?フランス語の発音は?
- 生産地にある『collection Baccarat collection コレクション文化遺産博物館』のリポート
産地もさぞかしゴ—ジャス!と思いきや!?それは記事の最後のお楽しみ(笑)。
そして最後に私が今回訪れた『Baccaratバカラ』の産地にある『Baccarat collectionバカラコレクション』のリポートをお届けします。
パリのバカラ美術館『Galerie-Musee Baccarat』に見に行く方が多いと思いますが、文化遺産博物館のある生産地まで行くマニアな方は少ないと察します。
この記事で「私も行ってみたい!!」と思ってくださると、汗だくで行った甲斐ありますので😅、是非最後まで読んでくださいね。
それでは、一緒に見ていきましょう。
https://www.baccarat.com/fr_fr/le-monde-de-baccarat/know-how.html
https://www.estrepublicain.fr/economie/2023/12/16/cristallerie-de-baccarat-histoire-production-tarifs-visites-tout-ce-qu-il-faut-savoir
『Baccaratバカラ』の名前の由来は?
高級クリスタルブランド『Baccaratバカラ』の名前の由来は、フランスの『Baccaratバカラ村』です。そう『Baccaratバカラ』はフランス製で、私の住んでいる地方、ロレーヌ地方で生産されている商品なのですよ。
ちなみにフランス語で言うと「Baccaratバカハ」に近いです。フランス語のRの発音は喉を鳴らすような音で少し難しいのですが、バカラと言うより通じ易いと感じます。
Baccara村の公式サイトのロゴ👇
Baccaraバカラ村の紋章はこちら👇
「え!?村の名前かい!!」とツッコミが入りそうですが、そうです。ただ生産地の名前がブランド名になったというとても安易…基、シンプルな名前の由来でした。
『Baccaratバカラ村ってどこ🙄?』とお思いでしょう。地元人でも怪しい場所で、フランス北東部のMeurthe-et-Moselleムルト エ モーゼル県の東側にある街ですよ。
地図で言うとドイツに近いココ👇コルマールの左上です。
フランスアンティークやカフェオレボウルがお好きなあなたなら、よくご存じのリュネヴィルの近くなんですよね。というと、とても聞こえがいいですが、実際はオシャレでもなく、ゴージャスもない、なんてこともない普通の田舎です。
市役所は素朴でとっても可愛かったです。
バカラとはどういう意味?フランス語では?
先ほど書きましたが『Baccaratバカラ』は地名です。その意味を調べてみると中世ラテン語由来でしたよ。
Le nom de Baccarat provient peut-être de Bacchi-ara (autel de Bacchus), nom du castellum romain dont on peut voir un vestige, appelé tour du Bacha, sur les hauteurs de Deneuvre.
バカラという名前はおそらくバッキアラ (バッカスの祭壇) に由来しており、ドヌーヴルの高台にあるバッハの塔と呼ばれるその名残が見られるローマ城の名前です。
バッハの塔はこちら👇これが塔なのか、正直よくわかりません。
バカラのクリスタルの歴史は約260年!かなり古いですよね。で、その歴史は、ルイ15世の治世、啓蒙時代の1764年に始まったのです。
貧困の危機に瀕した人々を救うため、Metzメス司教は、ナンシーから車で1時間弱のムルト・エ・モゼルの南東に位置するバカラ村にガラス工房を設立することを決定したのです。
なぜバカラなのかというと、バカラは土壌の大部分がシリカでできており、小麦の栽培には適していなかったのです。その一方で 森に覆われていた。司教は、この莫大な森林を最大限に利用しようと考えた。クリスタルを作るための炉を燃やすのに必要な木材の供給が豊富だったからです。
そんなバカラの生産地にある『Baccarat collectionバカラコレクション』を見に行ってみました。現地リポートをお届けしますね。
バカラ村にある『Baccarat collectionバカラコレクション』
バカラの工房のあるバカラ村にある『Baccarat collectionバカラコレクション』に行ってきました。
パリのバカラ美術館には行ったことがないので、比べる事は出来ませんが、かなり小規模です。
ですが、産地ならではの空間、場所の雰囲気がとてもよかったです。
では、語るより写真を見て下さった方が分かり易いと思うので、ここから写真三昧で解説していきますね。
ジャン!バカラ村の観光案内所近くに車を停めて歩くと、横にこんなバカラカラーの橋が見えました!洒落てます。
この橋はこんな感じでした👇赤い部分には『Baccarat バカラ』のロゴ入りで、透明の部分と赤い文んが交互で、まるで宝石の様に綺麗でした。
こんな感じ!
このバカラ仕様の橋を渡ると、豪華なシャンデリアが私たちを迎えてくれました。
展示会場に入る前から、既に豪華な雰囲気を醸し出しています。
圧倒されつつ、会場へ
横に川があって、とても雰囲気がいいんですよね。
で、入り口に到着しました。シックな赤色がステキです。
入り口で入場料8ユ-ロ支払って、いざ鑑賞です。
フラッシュを炊かなければ写真はOKでしたよ。
バカラの展示品のジャンル
最初はバカラの歴史から年表がありました。
それから、クラッシックなタイプから展示されています。
グラスの薄さや繊細さを感じます。
これは欲しいです👇でも割ったら一か月は泣きそう😂。
私のツボを突いたバカラ製品
以下、私のツボを突いたモノだけ、ピックアップ!
これは色使いと見せ方がステキ。
豪華な食卓。こんなゴージャスな食事会に招かれたら「割ったらどうしよう🥶」と緊張で喉が通らなさそうです。
このテーブル上で一番私が欲しかった品はこれ!カワイイ💘
「どれかあげるよ!」と言われたら、これ貰います(笑)
テーブルの上には、それぞれの国の代表を招いたシチュエーションでしたが、日本もありました。
あれ?見覚えのあるお顔…と思えば明治天皇でした。ちょっと西洋人っぽい雰囲気しませんか?
その横は明治天皇の皇后妃
この明治天皇&皇后妃に使われているクリスタル製品は、私好みのシンプルで繊細でした。
日本をイメージしたバカラ
次に気になったのは、やはり我が日本をイメージした製品です。
竹模様ですが、なんとなくアールヌーボー調に似た雰囲気を感じました。
次に香水の瓶や有名人とのコラボレーション企画品です。
蜂の瓶が肉厚(笑)で、生きているかのようです。
香水瓶やコラボレーション品
シャネルの香水もありましたが、バカラがデザインしたものではありません。
ココシャネルのグラスとお皿。ハサミが可愛いです。
ディオールも。「Miss dior」がありますね。
アンディウォーフォールです。他にも色々…
お酒の瓶
ウイスキーなどのお酒の瓶もありました。フォルムが色っぽい。
こんなのも。宇宙っぽい現代的な展示の仕方がステキ。
色々あり過ぎてキリがありません!
紹介しきれないぐらいあるので、次は私が大好きな売店の紹介です。
展示会場の売店の模様
何を隠そう私は、美術館の展示品より売店好き。いきなり売店に直行したいぐらい好きです。
ここも赤がメインで、正直クリスタルと関係のないグッズが多かったですが、その反面お求めやすい価格ばかりでしたよ。
バカラの鉛筆などは、そっと筆箱に忍ばせるとなかなかステキ。って今どき鉛筆使うのかな💦
エコバックも良かったですが、エコバックを買わない方がエコ!という位、今まで散々買ったので、買いませんでした😓
ピカチュウもいました。仕事を選ばないピカチュウは、一段と輝いていましたよ。
ポケモンボ-ルもありました。誰が買う🙄?
ティールーム「Jardin de cristal」がステキ過ぎた!
このミュージアムの売りは当然、バカラの展示物なのですが、正直、それよりも断然売店の横にティールーム『Jardin de cristal』が一押し!!
ステキ過ぎました。展示物よりも、このティールームの空間の方が価値があるのでは?と思ったぐらい素晴らしい場所でしたよ。
色はモチロン赤、白、透明でコーディネートされ、その配分のバランスが洗練され、向かいの庭がまるで絵画の様な趣で、横には川が流れ、可愛い役場もバッチリ見えます。その計算された設計にうっとり。
バカラカラーと同じ赤い色の洋服、もしくは黒か緑(庭と同じ色)で来ると、きっと絵になりますよ。
お庭に案内してもらいました。初夏から夏がいいかも!
橋の向かいにある教会も見えますよ。
この教会にバカラのガラスが使われており、礼拝や儀式で使われていない時に見学出来ます。
※私たちは、結婚式中だったのに、知らずに入ってしまいました。誰もなにも言われなかったですが…。
眺めはバッチリ。
ここティールームでは、バカラの食器でお茶やカフェ、軽食を提供してくれますよ。
是非とも最後に、この空間を味わって頂きたい!
では最後に、このバカラ生産地にある『Collection Baccarat』のアクセス方法をお伝えします!
『Baccarat collectionバカラコレクション』へのアクセス
『Collection Baccarat』へのアクセスは、アールヌーヴォーの街のNancyナンシー駅からだと難しくありません。
パリからだと、Gare de l’Estことパリ東駅からTGVでNancyで下車。
それからローカル線TERで一本、Baccarat駅で下車。
おおよそ1時間で行けます。
Baccarat駅からCollection Baccaratコレクション・バカラ までは、徒歩約6分。近いですよ。
ちなみに観光案所の向かいに、『Baccaratバカラ』の路面店があります。
かわいいBaccaratバカラ村の役場も見てくださいね!
どうせバカラまで来るなら、ロレーヌ地方を観光しよう!
私のおススメは、わざわざバカラの為だけにこのロレーヌ地方に訪れるのは非常にもったいない!!Metzメッスか、Nancyナンシーに宿を取り、そこからバカラを観光するのがベストだと思います。
私のおススメは、シャガールのステンドグラスで有名な大聖堂のあるMetzメッスです👇
https://monpetitcahier.com/archives/17249.html/ バカラだけも勿体ないので(いかんせん小っちゃい)道中にある、カフェオレボウルや刺繍で有名な Lunévilleリュネヴィルもお城があって、寄り道するのもGoodです👍。
Lunévilleリュネヴィルは丁度、NancyナンシーとBaccaratバカラの中間地点で30分弱。
お世辞にも華やかだと言えない😂地域ですが、和みますよ。
住 所:13 Rue du Port 54120 Baccarat
営業時間:火~日曜日 10~18時
休業日 :5月1日、12月25日、1月1日
公式サイト:https://www.baccarat.com/fr_fr/
Baccarat バカラの意味とフランス語では?のまとめ
長々と書きましたがまとめますと、高級クリスタルガラス『Baccaratバカラ』は名前は地名「Baccarat」由来で、おそらくバッキアラ (バッカスの祭壇) に由来していました。
フランス語では「バカハ」に近い音ですのでご注意を。
パリにバカラ美術館もありますが、私はバカラの産地のロレーヌ地方に住んでいるので、文化遺産博物館の『Collection Baccarat – Musée patrimonial コレクション・バカラ – 文化遺産博物館』に行ってリポートしてきました。
とても美しいクリスタルの輝きを、あなたも堪能なさってくださいね!
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