実は私、昨年自分の息子が小学校へ入学する際に初めて存在を知り、単語すら知りませんでした。 フランス人の小学生の持つ、カターブルとは一体、どんな通学バックなのでしょうか?
日本では、4月にピカピカの一年生が真新しいランドセルを嬉しそうに背負っている姿が風物詩。
フランスにもランドセルに代わる通学バッグは、カターブルという名前のものだとご存知でしょうか?
あまり日本では知られていない、フランス版ランドセルをご紹介します。
フランスの小学生が持つ、通学バックはどんなバック?
フランスで、一般に使われる通学バックは2種タイプあります。
それは、cartableカターブルと言われる通学バック、若しくはsac à docサッカドと言われるリュックです。
ほどんどの子供がどちらかを使っています。
バカンス前に配られる、来期の学校の持ち物リストの一番目にはこのように書かれてあります。
-un sac d’école rigide (sant roulettes)
丈夫な通学カバン(キャスター無し)
※rigideのは意味は「固い(形)」
日本同様、通学バックは頑丈さは重要です。
日本のランドセルは軽くて、6年間使用できるぐらいのの頑丈さですが、ランドセル並みに強い通学バックは、フランスにはないかもしれません。
ほとんどのバックの素材は、軽くて雨に多少濡れても平気なナイロン製が殆ど。
日本のランドセルの様な素材全体が皮革や人口皮革の通学バックを持っている子供を、まだ見た事ありません。
Cartableカターブルとは、どんな通学バッグ?
通学バックはCartable カターブルと言われたり、Sac scolaireサック スコレーと表示されていますが、
百聞は一見にしかずです。
まずは下のcartableの写真をご覧ください。
形はビジネスバッグに厚みと丸みを持たせ、且つ可愛くし、背中に背負える形に細工されています。
ランドセルと違って、横長が特徴です。
下の写真はフランスでcartableと言えばここ、老舗ブランドのTann’s。
品質も良いので、昔から人気のブランドです。
このTann’sの通学カバンの茶色い部分が皮です。
強そうでしょ?
後ろには、ランドセル同様背負える取っ手付き。
厚みが結構あるので、かなり入ります。
※上の4画像はtanns.frよりお借りしました。
これが、基本的な通学かばんですが、他はブランドが違えど、形は似た様な感じです。
ちなみにこのTann’sの通学かばんの価格は60€~160€。
私は高!と思いましたけど、よく考えてみると日本のランドセルは何万もしますもんね。
そう思えば、フランスは安いです。
次の写真は、私が気になったTann’sとPetit bateauのコラボ通学バック!
トリコロ-ルカラ-が可愛らしい通学バックに一目でトキメいてしまいました。
私に娘が居たら、これをきっと勧めるでしょう。
日本ならこのバックはお稽古用バックに使えそう!
珍しいので、プレゼントにいいかもしれませんね。
ちなみに私の息子は昨年はリュックタイプでしたが、小さ過ぎたので今年はcartableを買いました。
思わず「六甲おろし」が聞こえてきそうな、阪神タイガースを彷彿させる、このデザイン。
奇しくも息子は虎年、バッチリです。
これはス-パ-で購入しました。
ス-パ-だとやすい物では、30€前後からありました。
有名なTann’sはクオリティも良いですが、我が息子はあまりバックを大事にしないので、そんなに高くない物を数年で買い替える方がいいやと、そこそこの物にしました。
禁止のキャスター(roulettes)付きカバンとは?
リストにかっこ書きで書かれてあったsant roulettesとは”キャスター無し”という意味です。
rouletteとは「小さな車輪、キャスター」のことですが、キャスター付きの通学カバンとは、こんなタイプです。
一見、普通のカタ-ブルのようですが、ちらっと取っ手が見えます。
実は、底に小さな車輪がついています。
背中に背負うことも出来ますが、荷物が重い時は取っ手を伸ばして、キャスターバックの用に引っ張って持てます。
※上位3画像はamazon.frよりお借りしました。
これ、いいと思いませんか?
ただ、道がきれいだと良いんですけど、汚いと室内に持ち込むのには、不潔な感じもします。
このキャスター付きバックがなぜ禁止かというと、息子の友だちのママさん情報よると、学校の廊下が痛むだとかあまり納得できる理由ではありませんでした。
学校によっては、禁止ではないところもあります。
夫(40代前半)の時代は、重いカバンを背負うと背骨に負担が掛るので、キャスター付きの通学カバンの方が良いと言われていたそうです。
そのせいか、一応禁止と言ってるものの持ってる子もいたので、緩いのかもしれません。
バックに入れるノートの量は?
これが昨年のCP(小1)で使われていたノ-トの量です。
すごい量でしょ?
ノ-トにプリントを糊付けするので、重いんですよ。
全てを毎日使うわけではないのですが、大概4~5冊+教科書1~2冊入れているのでかなりの重量。
でも、少ない日もあるので日によって変わるんですけど、最初はびっくりしました。
、
ですので、学校までの登下校は重いバックを親御さんが持つという光景をよく見ますが、私もあまりにも重い時は校門まで持ちます。
通学用のSac à dosリュックサックとは?
カタ-ブルを使う子もいれば、リュックサックを担いでいる子もいます。
通学用のリュックサックはどんなものかと申しますと、普通のリュックサックです。
ただ、普通のリュックサックを通学用に使うだけです^^;。
人気のリュックサックブランドと言えば、Eastpakでしょうか?
色々な子供のバックを見て思ったのが、ブランドよりデザインが気に入って選んでいる気がします。
こんなリュックサックの子がいました。
スターウォーズのダースベーダーです。
あまり入らなさそうですけど。
幼稚園時代は皆、おやつを入れる小さなリュックサックが定番でしたが、小学生になると沢山入るカターブルを選ぶ子供も多いです。 小さな背中に背負った大きなカターブルは、徐々に近づく大人の階段を駆け上る為の必需品のよう。
所変われば品変わるで、日本のランドセルとフランスのカターブルの違いは愕然。
通学バック一つにしても、色々な目線から見てみると、なかなか面白いものだと思いませんか?
フランスの名前に関する記事、他にも色々載せています。
⇒フランス語の名前 まとめぺ-ジ
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