が、現実は宿題は出ていました。
訴えるほど多かったの?とお思いでしょう。
どんな宿題が出ていたのかも、ちょっと気になりませんか?
私の息子が貰って来た宿題を、彼の連絡帳から覗いてみました。
フランスの小学1年生の宿題の量についてと、どんなものが出ていたのかをお伝えします。
フランスの小学校一年生の宿題の量は?
宿題は、ほぼ毎日ありましたが、たま~にない日もあるという印象です。
宿題にかける時間としては、大体5~10分程度の短い時間で終わるものが多かったです。
日本の宿題がどれぐらい出るのか実際の所、私は知りません。
ですが、フランスの小1の場合、こんなに短時間で終わっているので、きっと日本よりも少ないでしょう。
私が小1の頃は、もっと多かったように思います。
とても早く終わりますが、毎日の積み重ねが大事と思える、重大な2柱が宿題のメインでした。
それは、音読や発音と、筆記。
教科書の本読みも宿題にありましたが、それより音声学の宿題に関する方が、もっと多かった印象があります。
特に一番多かった音読と筆記の宿題についてと、たまにあった課題も詳しく紹介していきますね。
毎日あった音読の宿題はどんなもの?
上の写真のような、読み方を学んで且つ音読することは、ほとんど毎日宿題に出ていました。
小1は徹底的に発音のル-ルを覚えるような、時間的には短く出来るものが多かったです。
まず左側を読んで、右側のそれぞれの単語を発音します。
最初はただ読むだけ。
それから、右側の中央辺りにある、砂時計が見えますでしょうか?
オレンジ色で囲んだ部分ですが、ここにタイムを計って記入する欄です。
右側のぺ-ジの1~4とRévitionまで読んで、何秒掛かったかを書きます。
私も試しに何度が試しましたが、これがなかなかの難易度!
流石ネイティブスピーカーには勝てません、毎度息子に惨敗でした。
しかも笑われました…悔しい。
小1も終わりになると、アルファベットの発音も全て終わりる、次は2つのアルファベットが連続する音についての練習に代わりました。
これも慣れで、フランス語の発音の規則を習って、よく使う単語を何回も発音して練習すると、段々スっと読めるようになるんですよね。
これを毎日すれば、かなり効果が表れます!
筆記体を書く練習は、なかなか辛い
筆記の宿題は、小学校一年生だった時の担任の先生の方針で、入学してすぐに筆記体の練習がはじまりました。
息子は上手く書けず、毎日泣いて大変でしたが年が明けた1月頃にはましになっていました。
毎日の宿題の賜物だったかもしれません。
上の写真の下部に書かれている、鉛筆で書いた部分が宿題の課題です。
bien,grande,le chat,faireの4つの単語をそれぞれ、5回書く宿題でした。
これはまだ綺麗に書いた方です^^;。
息子は早く書いて遊びたいから、すごく早く汚く書くのですが注意したら、上手く書けないと泣いて怒りの繰り返しで、本当に大変でした。
イヤ、今でも大変ですし、未だにお世辞にも綺麗だとは言えませんので、まだまだ根気が必要ですね。
時々あったPoésie(詩)の暗記
Poésieポエジーこと、詩の暗記は時々、宿題にありました。
普通の宿題で出る事もありましたが、2週間のバカンスに暗記することという宿題も出た時があり、息子の祖父母の家にお泊りしに行く時も、ノ-ト持参でいきました。
これはフランス語の美しいリズムをつかむ目的だからでしょう。
私も毎日耳にして、耳がタコになるぐらい何度も詩を聞きました。
それぞれの季節に合った詩の暗記を行い、担任の先生に一人一人テストと言うか、ちゃんと暗記出来ているかのチェックもあります。
※右のぺ-ジの赤字のtb+は先生の評価で、意味は“Très bien+”(とても良いの+付き)で最高の評価でした。
朗読が得意なクラスメイトのMちゃんは、毎度一番に暗記して、フランス語も完璧!
“彼女のママはorthophoniste(発音矯正士)だから上手なのよ、きっと”とママさん方が話しているのを小耳にしました。
羨ましい…私も矯正して欲しいところ。
毎回、詩には詩をイメ-ジするイラストを描く様で、息子はこんなイラストを描いていました。
これはタイトルが『Monsieur Printemps(春おじさん)』
春らしいイラストですね、ですがMonsieurムッシュー(男性)をイメ-ジする部分が不明。
次はタイトルが『L’automne 秋』
秋をイメ-ジするイラストは何でしょう、ミノムシ?
先生もよくわからなかった様で「?」と書かれてありました。
少なかった地理学の宿題
地理学ことGéographieジェオグラフィの宿題もたまにありましたが、珍しいかったです。
計算はMathématiquesマテマティックこと、通称Mathマッツの科目になります。
日本のようなドリル式の計算の宿題もありませんし、まだドリルも配布されていません。
算数に関する宿題は、国語(フランス語)の宿題に対して、本当に少なかったです。
そこからフランスにおける、フランス語の重要性がとても大きいと感じました。
日本もそうですが、読み書きはやはり一番重要なのかもしれません。
2週間のバカンスには、宿題が出ましたが量は少なく、重要なのは詩の暗記ぐらいです。 小学校一年生は少なかったですが、学年が上がるにつれ段々量も増えていくとの事。
長くても10分で終わるぐらいの短時間で出来る課題でした。
内容は殆ど国語(フランス語)の読み書きが大半。
夏の約2か月のバカンスは無し!
これからも宿題の増える経過を、観察し続けていきます。
コメント
こんにちは、はじめてブログを拝見しました。
もう20年ほど前ですが、小学生の頃、親の転勤でアルザスのストラスブールに住んでいました。
現在の仕事の関係でアルザスとモゼルのリサーチをしている中、こちらのブログに出会いました。
写真にある息子さんの筆記体を見て、かつての自分の字かと思うほど筆致が似ていて、何だか親近感が湧いてしまい、思わずコメントさせていただきました。息子さん、たくさん頑張られたのですね。CPとは思えないきれいな字だと思います。
私は7歳で渡仏していきなり現地校に放り込まれ、言葉がチンプンカンプン状態で授業に出席していましたが、自分が何を書いているのかもわかっていなかったので、それはそれは人にお見せできないほどきったない(笑)筆記体でした。数か月かけて毎日体に叩き込んで、ようやく写真にあるような息子さんの字にたどり着いたの覚えています。
学校に通い始めてしばらくは私も泣きながら宿題に取り組んでいたので、ほろ苦い記憶もよみがえってきました。今では良い思い出です…
素敵な記事をありがとうございます。
また読ませていただきます。
あわいのねこさん、はじめまして
コメントありがとうございます。
ストラスブールに住んでいらしたんですね!
ありがとうございます。息子は筆記体に泣かされ、下手過ぎて当時補習授業も受けました。
今でも成績表には、もう少し綺麗に書きましょうと連絡事項の欄に書かれてあります。
7歳でいきなりフランス人だけの世界は、かなりお辛かったでしょうね。
大人の私も、移住当時は辛かったですから、相当だったとお察しします。
しかし、毎日訓練なさって素晴らしいです!!
フランス語の筆記体は、英語と違うの私も知りませんでした。
市の外国人用フランス語講座に行っても、これは教えてくれなかったので、目から鱗でした。
息子の練習帳を見て私も一緒に練習して、少しはフランス人風に書けるようになりましたが、あまり字を書くことが少ない状況です。
丁寧なご感想と、あわいのねこさんの当時の思い出が、私にも浮かび上がってくるようなコメント、本当にありがとうございました。
私もフランス語はまだまだですが、がんばります!
こちらこそ、お読みくださりありがとうございました。
また、記事を書いて参りますね。