サンタクロースの起源のセントニコラスの祭りに参加したよ!

楊夫人
私の住むフランスの元ドイツ領地域では、サンタクロースの起源と言われる”セントニコラス”ことSaint Nicholas(聖二コラ)の祭りがあります。
ちょっと珍しいこの祭りに、今年も参加したのでリポ-トします!


庭のさくらんぼの実が見えました!今年はたくさん出来るといいなあ。
庭で出来たさくらんぼで、クラフティを作るのが我が家の恒例です。

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サンタクロースの起源のセントニコラスってだれ?


サンタクロースってセントニコラスのこと?
そんな疑問を持ったあなたの為に、セントニコラスについて説明しますね。
セントニコラスのプロフィ

セントニコラスとは、フランスではSaint-Nicolas(サン二コラ)と呼ばれていますが、Myreミレの二コラ(ミラのニコラオス)は、250〜270年頃の1月6日にPataraパラタ生まれの聖人です
Pataraパラタは現在のトルコです。

彼はMyreミラという街の司教で、とても親切な良い人でした。
なぜなら彼は神学と人文科学と、さらに全ての徳についての実践について優れた教育を受けた人物だったので、それが影響しているのでしょう。

実は私も、今住んでいるアルザスロレーヌ地方に来るまで、サンタクロースなら知ってるけど、聖二コラってだれ?とう感じで全く知りませんでした。

サンタクロース自体も、実はあまり詳しく知らなかったのですが、ここでトコトン調べてみました。

サンタクロースってセントニコラスのこと?

そうです。地域の伝統や移住してきた人々の影響もあり、今日では子供たちに贈り物を配っている老人の姿は、セントニコラスからサンタクロース(Père Noël)に変化しました。

どのように変化したかと言うと、19世紀にオランダ人がアメリカに移住し、オランダでもお祝いをしていたセントニコラス(Sinterclaes)を輸入したのがきっかけです。
Sinterclaesが訛って”Santa-Claus”になり変化しました。

実はフランスではカトリック教会に対して不信感をお抱いていたのですが、1950年代から徐々に、この祝いを受け入れつつあったようです。

なぜセントニコラスは子供の守護聖人?

夫に聞いてみたら、「ここの出身じゃないので、実はよく知らない…」と言われたので、地元出身のいつもお世話になってる友達のママに、いろいろ聞いてみました。

ロレーヌ地方で一番有名な「肉屋の伝説」がきっかけで、セントニコラスは子供の守護聖人なったそうですが、ちょっと怖くて奇妙な話です。

どんな内容か紹介しますね。

セントニコラスの伝説 有名な肉屋の伝説

これはロレーヌの子供たちの最も有名な伝説です。
子供のお話としてのタイトルは「Légende de Saint Nicolas et les trois petits enfants(3人の小さな子供とセントニコラスの伝説)」


Un jour, un paysan demanda à ses enfants d’aller dans les champs pour glaner les épis de blé laissés par les moissonneurs.
農民に落穂を拾うために畑に行くよう頼まれた子供達。
数時間経つと周りは暗くなり、家路に戻るつもりが途中で早々に迷子になってしまいました。
すると子供の一人が遠くの方に光を見つけ、彼らはその方向に進んだところ、田舎のぽつんと離れた一家の前に到着しました。


子供達は、コンコンとドアをノックし、中から立派な体格の男がドアを開けてくれたのでこう尋ねました「すみません、僕たちを泊めてもらえませんか?」

男は「どうぞ、どうぞ、おはいりなさい子供達よ。私は肉屋だ、夕食をたべるかい?」と歓迎したものの、彼らが部屋に入ったや否や彼らを殺し、小さく切り刻み塩付け壺に放りこみました。

時は流れて7年後…
セント二コラスがこの肉屋の前を通り注文しました。
男は「ハム一切れいかがですか?」
セント二コラスは「結構です、あまり美味しくないので。それより7年前に塩付けした肉が欲しいんですが!」
それを聞いた男は逃げました。

ここで終わっている話と、別の話では続きがあり、

肉屋を捕らえたセント二コラスは、塩付け壺に3本の指を入れて、子供達を復活させ、彼らは長い眠りからさめました。

という結末があるものもありました。

農民も遅くまで子供を働かせたらダメじゃん!と思いましたけど、肉屋の男は残虐ですよね。

ちなみに一説ではこの男は 、セントニコラスの祭りでセントニコラスと毎度ペアで演出しているPère Fouettard(ぺーフェタ―)とも言われています。


セントニコラス(聖二コラ)を祝う都市はどこ?

セントニコラスは、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、フランス(Lorraine & Alsaceロレーヌ&アルザス、Hauts-de-Franceオー=ド=フランス、Bourgogneブルゴーニュ、Franche-Comtéフランシュ=コンテ)、ドイツ、オランダ、オーストリア、イタリア(一部)、 クロアチア、スロベニア、ハンガリー、ポーランド、チェコ、リトアニア、ルーマニア、ブルガリア、英国、ウクライナ、スロバキア、セルビア 、ギリシャ、キプロス、スイスなどで主に祝われています。

我がLorraine地方の都市のMetzメッスでは、こんな盛大な祭りが開催されています。
結構な賑わいなので、是非この機会に一度いらしてみて下さい!

セントニコラスの祭りとは?

12月6日はサン二コラの誕生日です。フランスの一部の地域ではたくさんの街で、この日の前後の日曜日にセントニコラスのお祭り fête de Saint-Nicolasが行われます。

どんな祭りかと言うと、一言で言えば「子供達のお祭り」です。
クリスマスは子供だけではなく、みんなで祝う行事ですが、この祭りはセントニコラスが肉屋の一件もあり、子供達の守護聖人と言われているため、子供達がメインで楽しめる催しになっています。

我が街は小さな村と言ってもよいほどの規模ですが、7年ほど前からセントニコラスのパレ-ドが行われており、殆ど毎年我が家も参加しています。

毎年少し趣向が変わるのですが、初年度はこんな感じでした。
田舎っぽさがにじみ出ていると思いませんか?

セントニコラスのパレ-ドは教会から

毎年村の教会の広場からスタ-ト。
セントニコラスの登場まで場を盛り上げるべく、クリスマスソングを演奏されているのを聞いたり、

記念撮影したりして、のんびり待ちますがこの時間が結構長い…。

そして、いよいよお出まし!と言われ、教会前にズラーと整列
仮装している人々は村の演劇のアソシエーションのメンバ-で、今年のモチ-フは海の動物とのこと。
オレンジ色の人は、そう!タコです。

すると、セントニコラス登場。


やっと出てきてくれた!と喜び、セントニコラスは「毎度、毎度!」と皆に挨拶。

そして「まだか~」と待機しているオヤジの馬車へ行き、

イザ!馬に乗ってパレ-ド開始。

それから村の乗馬クラブも一緒に参加して、村の中を馬車に続いて歩きます。
歩いている道中に、仮装したマダムやムッシューたちが、Bonbon(飴)を配って、子供達が喜んで、食べながら歩きます。

この写真下のタコの人、白いパニエ(カゴ)持ってますよね、このカゴに飴が入っていて、みんなに配っているんです。

紫のタコの人も配ってました。

息子は、飴あげると、一人のマダムに言われましたが「虫歯出来るからいい…」と断ると、マダムは「ま~!子供がアメちゃん食べないなんて、信じられない!?」と言っていました。
ま、この日に息子は、もうすでにいっぱいアメちゃん貰っていて、飽きたからだでしょう。
普段もこうだと良いんですが、いつもねだってきます。

セントニコラスには相棒がいる!

セントニコラスの祭りには彼ともう一人、欠かせない人物がいます。
その名もPère Fouettard(ぺーフェタ―)といい、悪い子には鞭やホウキで叩く怖いじさんです。

このバッチリカメラ目線の黒づくめの男、そう彼のことです。

ぺーフェタ―を見て息子はこう言いました。
「なんで太陽も出てないのに、サングラスしてるの?」
息子よ、皆まで言わんでおくれ、それは致し方無い故なのだよ。それが仮装ってものなのだから。

実は、今日では人種差別ですが、ぺーフェタ―は黒人として描写されていたので黒いのです。

この祭りにセントニコラスとペアで参上するのですが、子供達に密かに人気!
実はセントニコラスより人気なんじゃない?と思うほどですが、その理由は、追いかけて箒(ホウキ)で叩いてくれるからです。

それもそのはず、馬車に乗って手を振ってるだけのセントニコラスより、遊んでくれるぺーフェタ―の方が断然面白いですもんね。

ほら!ホウキもってるでしょ、「悪い子はおらんか~!」と悪い子はこれで叩かれるのですが、日本で言う”なまはげ”のような存在です。
私が思うに、なまはげより断然優しいのでは?なまはげは捕まえて連れ去られるので、それに比べてぺーフェタ―は叩くだけ!

そんなコワイ存在ですが、子供達は彼に雪を投げたりしてからかって楽しんでいます。
ですが、人によって(!?)優しいぺーフェタ―の場合は、赤ちゃんに話しかけたり一緒に写真撮ってくれたりと意外と優しい一面もあります。

私としては、コワイ存在であってほしいんですけど。

コワくて面白いぺーフェタ―の人の時は、バシバシ子供を叩いたり追いかけたり容赦なくて、ちょっと大きな子供達には大喜びでした。

その分、チビッコには恐れられて怯えてたのですが、流石紳士と言うのでしょう、マダム達の写真のリクエストには、喜んで応じていたので、その対応の変り様がとても面白かったです。

マダムたち、すごく嬉しそう。

パレードのあとは、教会の中へ



終点が、スタート地点の教会。
村の中を1周ぐるっと回ってくるのですが、歩くのに飽きた子供達は雪合戦をはじめました。

家の中から写真撮影している人も。
怠け者め..と心で呟いたのは言うまでもありません。

教会に戻ってきたら、中に入ります。
最初に市民、そして最後にセントニコラスが入ってきます。

一堂着席したら、司会者の挨拶がはじまり、次に村の合唱アソシエーションのクリスマスソングの歌をみんなで聞きました。

子供たちは前に集まって聞いています。
この上と下の写真は今年の写真ではなく数年前のものですが、この年の仮装のテーマはセントニコラスとの所縁が深い、肉屋の子供達をイメ-ジした”Manalaマナラ”のパン。

子供達はみな、パンの形をしたコック帽を被っています。
合唱を聞き終わると、セントニコラスから子供達にお菓子のプレゼント!
「子供達は前に来てください!」とアナウンスがあり、みんな一斉に前に出て来ます。

セントニコラスの助手たちもせっせと働き、一人一人パンデピス(ジンジャーブレッド)というお菓子を手渡しで
受け取ります。
この時、記念撮影を申し出てもOK!

どんなお菓子を貰うかというと、こんな形のビスケットのようなすごくスパイスの効いた独特な味のもの。

実は私は、このタイプちょっと苦手で息子もスパイスが強くて食べませんでした。
ケ-キタイプのパンデピスの方が好み。
ですが、セントニコラスの祭りには彼の絵の付いたこのタイプを貰うことが多いです。

このお菓子を貰って、祭りはお開きとなります。
教会へは行っても行かなくても自由です。
寒くて早く家に帰りたい人は、さっさと帰ってました。

セントニコラスとサンタクロースの見分け方

この帽子の十字架がポイント。
これがあるとぺーノエル(サンタクロース)ではなく、セントニコラス!違いが分かります。

子供達は伝統的にパンデピス(ジンジャーブレッド)、子供の形をしたパン、チョコレートをよく食べます。
12月は食べてばっかり!

番外編:学校でもセントニコラスのお祝いをする

実はこのお祭り、学校でも行います。
セントニコラスの日の12月6日に彼とペーフェタ―と馬も一緒に来た年もあり、子供たちに大きな袋に入ったショコラの詰め合わせをプレゼントしてくれるのです!
これは子供たちが毎年楽しみにしている、学校行事の一つです。


この下の写真の息子が持っているショコラの袋が、サン二コラに貰ったものです。
大きいでしょう?太っ腹なんですよ、幼稚園と小学校の子供達全員貰えます。


最後は記念撮影も。
ぺーフェタ―が黒すぎて全然わかりませんでした。

引用文献:france-pittoresque.com,fete-enfants.com,merci-facteur.comle-lorrain.frlefigaro.frnancy-tourisme.frmespetitsbonheurs.com

最後に、楊夫人からあなたへ

アルザスロレ-ヌ地方の伝統的なセントニコラスのお祭り、いかがだったでしょうか?

セントニコラスは子供達の守護聖人ですので、子供達のお祭りです。
12月6日はSaint Nicolasの日と、心の片隅にでも、覚えて下さったら嬉しいです。


もしこの時期にこの地方に来られるようでしたら、パレ-ドも開催されるので是非参加なさってみてくださいね。

楊夫人
ぺーフェタ―に叩かれてみるのも、いい思い出。
美味しいお菓子も召し上がれ!


楊夫人
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